カテゴリー: マーケティング

  • SEOとは?最初に知っておきたい基礎知識

    SEOとは?最初に知っておきたい基礎知識

    サイト制作やデジタルマーケティングに取り組む中で必ず出てくる「SEO」という言葉、ちゃんと理解して使っていますか?「SEOって難しそう」「結局何をしたらいいのかわからない」と感じている皆さんのためにSEOの基礎知識を紹介します。

    SEOってなに?

    SEOとは、検索結果で上位表示されるための施策のこと

    SEOとはSearch Engine Optimizationの略で日本語に訳すと検索エンジン最適化。検索エンジンとは、GoogleやYahoo!に代表されるような、インターネットで検索をする際に利用するシステムのことです。

    検索エンジンは、ユーザーが入力したキーワードに関連したサイトを瞬時に順位付けして検索結果に表示させます。検索エンジンに最適化するということは、検索結果で上位に表示されるようにすることです。つまりSEOとは、検索結果で上位に表示されるために行う施策全般のことを指すのです。

    現在の日本における検索エンジンのシェア率はGoogleが70%を超えています。Yahoo!の検索エンジンもGoogleと同じシステムを利用しているため、国内のおよそ95%がGoogleの検索エンジンを使用していると言えます。行き着くところSEOは、Googleの検索エンジンに対する施策を実施することと同義といえるのです。
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    SEOを強化するメリット

    SEOによって検索結果で上位表示されるということは、集客をはじめさまざまなメリットがあります。具体的にSEOを強化することによるメリットは下記3点です。

    ①質の高い集客ができる

    サイトを作っただけでは、誰もアクセスしてくれません。SEOを強化することで、検索でサイトを見つけてアクセスしてくれる人が増えます。アクセスが増えれば当然、SNSなどで拡散される可能性も高まります。キーワードによる検索でサイトを訪れるユーザーは明確なニーズをもってサイトにアクセスするため、広告を偶然見て流れ込んだユーザーと比較するとコンバージョン(お問い合わせや会員登録、購入など、サイトごとにゴールとして設定している特定のアクションをユーザーがとること)に至る可能性も高くなります。

    ②費用対効果が高い

    アクセス数を増やすだけであれば、リスティング広告(ユーザーが検索したキーワードに連動して、検索結果に表示される広告)やバナー広告などを利用して集客する方法も考えられます。しかし広告は掲載する分費用を払わなければいけないものです。効果が出やすく一時的にアクセス数を増やすことができますが、中長期的に見るとコスト面の負担は大きくなります。一方でSEOは長期的に取り組んで改善を積み重ねていけばいくほど、大きな集客が期待できます。効果があらわれるまで時間がかかるという点はデメリットですが、長期的な費用対効果の高さは大きなメリットです。
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    ③ブランディング効果がある

    ターゲットや商品に関連したキーワードの検索結果で上位表示されることにより、そのキーワードに関する分野に詳しいサイトだと認識してもらうことができます。たとえば「SEO」「SEO 基礎」「SEO 対策」といったキーワードで検索した際の検索結果で上位表示されていると、このサイトを見ればSEOに関する情報が載っていると考えるようになり、SEOに困ったらこのサイトを見ればいいというブランディングを強化することができます。

    検索順位はどうやって決まる?

    SEOの基本的な考え方を理解してきたところで、この章では検索エンジンの仕組みや、検索順位が何を基準にして決められているのかを解説します。

    検索エンジンの仕組み

    検索エンジンは、3つのステップでインターネット上にあるコンテンツを整理し、ユーザーが知りたい情報を瞬時に探し出して表示しています。
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    Step1:クロール

    クローラーと呼ばれる仕組みを利用して、インターネット上に公開されているwebサイトを自動的に巡回。世界中にあるサイトを1ページずつ見ていき、ページの情報をとにかく集めます。(URLやタイトルはもちろん、掲載時期から画像、ページのすみっこにのっているキーワードまで全部です。)

    Step2:インデックス登録

    集められたページの情報を、検索インデックスと呼ばれるデータベースに登録し、キーワードごとに整理。たとえば「野菜」というキーワードで検索された場合に、「野菜」に関するページをさっと出せるように整理整頓しているのです。

    Step3:ランキング

    整理されたページを200以上にのぼるさまざまな観点から評価。キーワードごとにランキング化し、検索結果に表示しています。

    Googleが評価するポイント

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    検索エンジンの仕組みを知ったところで気になるのは、検索結果に表示される順位がどのように決められているのかです。最低でも200以上あるGoogle独自のアルゴリズムによって、さまざまな観点から決定されています。その具体的内容は公開されていませんが、評価の基準とされているのは、「ユーザーにとって心地の良いサイトかどうか」。検索に対するGoogleの方針では、「Google は、情報を検索するユーザーの皆様を将来にわたって支援し続けます。」との記載があり、ユーザーファーストで考えることを重視していることがわかります。たとえば、文字が小さくて見にくいページや広告に煩わしさを感じてしまうページではユーザーの視点に立っていないと判断されてしまいます。

    SEOの基本として押さえておきたいのは、SEOの本質がユーザーにとって心地良いものを作ることで効果を出していくマーケティング活動であるということです。検索結果を上げることだけを目的とせず、検索エンジンの先にいるユーザーの気持ちを汲み取り、ニーズに沿った使いやすく質の高いサイトを意識していきましょう。
    関連記事『質の高いコンテンツを作るために必要なプロセスとは?』

    SEO対策の種類

    この章では具体的にSEO対策について解説します。
    SEO対策にはさまざまなものがありますが、大きく5つに分けることができます。

    自サイト内で行う内部対策

    ポイント:内部環境を整えることで、検索エンジンにコンテンツ内容を正しく伝える

    サイト内にいくら良質なコンテンツがあったとしても、ユーザーが見つけてくれなかったら意味がありません。まずは検索エンジンが自サイトを正しく理解し、見つけてもらえるように内部環境を整えます。エンジニアと協力して行うことも重要です。主な対策の例は下記です。

    検索される際のキーワードを決めるキーワード対策

    ポイント:ページの強み、ユーザーの検索ニーズ、検索のされやすさを網羅したキーワードを設定する

    効率的なSEOを行うために欠かせないのがキーワード対策。どんなキーワードで検索された場合に、ページが表示されるようにするのかを決めます。重要なのは、ページ全体のテーマを伝えられている、かつユーザーの検索ニーズに合っている、かつ検索されやすいキーワードになっているかどうかです。実際に決めたキーワードでユーザーの反応を調査し、改善を重ねていきます。主な対策の例は下記です。

    記事を作成するコンテンツ対策

    ポイント:専門性・権威性・信頼性があるコンテンツや記事を作る

    Googleが提唱するE-A-Tを意識して、ユーザーの検索ニーズに沿った記事を制作します。E-A-Tとは、E=Expertise(専門性)、A=Authoritativeness(権威性)、T=Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとったもので、Googleがページを評価する際の重要な基準となっています。(詳しくはこちら)主な対策の例は下記です。

    他サイトと連携して行う外部対策

    ポイント:外部からのリンクを増やし、サイトの評価を高める

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    ニュースサイトなどでリンクをクリックして別サイトに飛んだ経験ありませんか?まさにそれが外部対策のひとつ。検索エンジンは、外部サイトからのリンクが多いサイトを「多くの人の参考になっているコンテンツ」だと認識します。それによって、コンテンツが有益な情報であると評価され、検索上位に表示されやすくなります。また、ページのURLがさまざまな場所に置かれることによって、検索エンジンがページを見つけやすくなるという利点も挙げられます。主な対策の例は下記です。

    • 自社で所有している別サイトにリンクを貼る
    • 関連のある外部サイトにリンクを貼ってもらう など

    Googleマップを活用するローカル対策

    ポイント: Googleマップ上での表示や特定エリアの検索結果表示を増やし、集客を増やす

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    「渋谷 イタリアン」など特定の地域名と飲食店や美容室、病院を検索した際に、検索結果の上部にGoogleマップが表示されます。そのGoogleマップ上での表示を増やす対策のことをいいます。特にスマートフォン検索においては、Googleマップや口コミ、営業時間がまとめて表示されることによって、ユーザーが次のアクションを起こしやすくなります。主な対策の例は下記です。

    • Googleマイビジネスにビジネス情報(オフィス所在地や営業時間など)を設定
    • Googleの口コミ数を増やす
    • Googleの口コミへの返信 など

    アルゴリズムのアップデートによって、検索順位も変化する

    パソコンやスマートフォンと同じように、SEOも日々アップデートされています。スマートフォンの普及に伴い、2015年には「モバイルフレンドリーアップデート」があり、スマートフォンでの使いやすさ・見やすさが評価されるようになりました。

    2021年6月からはCore Web Vitalsが開始され、UXの向上につながるLCP(Largest Contentful Paint)・FID(First Input Delay)・CLS(Cumulative Layout Shift)が重視されるようになりました。LCPとはクリックしてからページ内の文章や画像などのコンテンツが表示される速度を示す指標で、2.5秒以内にすることが望ましいとしています。FIDはユーザーがサイト内で最初に起こしたアクション(クリックやスクロールなど)に対する反応時間を測定する指標で、100ミリ秒未満に抑えることを推奨しています。CLSはユーザーが意図せずに発生したレイアウトのずれを図る指標です。本文を読み始めてから画像が表示されたことにより、本文の位置がずれたり、ユーザーがストレスを感じる広告表示を減らす狙いがあります。

    これらだけでなく、大小の差はあるものの毎日SEOは時代にあわせて進化しています。変化の積み重ねによって、ページの表示順位が上下する可能性も考えられ、売り上げや経営に影響する場合もあります。損失を防ぐためにも、SEOに関する新しい情報やトレンドは日ごろから調べておきましょう。

    まとめ

    さまざまなSEO対策がありますが、まずは前段(3-23-3)でご紹介したキーワード対策とコンテンツ対策に注力することをオススメします。質の高いコンテンツと適切なキーワードが設定されていることが、検索エンジンに信頼されるための第一歩になります。トランスコスモスでは、サイトで狙うべき検索キーワードの選定から記事作成、サイトコーディングまで代行するサービスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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  • ウェブアクセシビリティとは?便利なチェックツールもご紹介

    ウェブアクセシビリティとは?便利なチェックツールもご紹介

    近年、デバイスの多様化や、利用者層の拡大により、ウェブサイトにおいてもアクセシビリティの向上が求められています。

    そこで今回は、ウェブアクセシビリティ(webアクセシビリティ)とは何かをご説明したうえで、向上させる為のポイントをいくつかご紹介したいと思います。

    ウェブアクセシビリティ(webアクセシビリティ)とは?

    ウェブアクセシビリティ(webアクセシビリティ)とは?
    図1:ウェブアクセシビリティ(webアクセシビリティ)とは?

    まず、“ウェブアクセシビリティとは何なのか?”という事を考えてみたいと思います。

    日本のウェブアクセシビリティを前進させる基盤を造ることを活動目的としているウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)のウェブサイトでは、以下のように記されています。

    ウェブのアクセシビリティを言い表す言葉がウェブアクセシビリティです。ウェブコンテンツ、より具体的にはウェブページにある情報や機能の利用しやすさを意味します。
    さまざまな利用者が、さまざまなデバイスを使い、さまざまな状況でウェブを使うようになった今、あらゆるウェブコンテンツにとって、ウェブアクセシビリティは必要不可欠な品質と言えます。


    (出典:アクセシビリティとは | ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)

    つまり、ウェブアクセシビリティが、“ウェブサイトの利用しやすさ”を表す品質基準であることが分かります。

    “ウェブサイトの利用しやすさ?”と思われるかも知れませんが、ウェブアクセシビリティに関する法律の整備が進んでいる先進国では、“ウェブサイトが利用しにくい!”という理由で、訴訟問題に発展する事例も急増しています。
    その為、海外に展開する日本企業はもとより、今後は日本国内でもウェブアクセシビリティの向上を求められることは、容易に予想されますので、知らないではすまされない状況になりつつあります。

    それでは、品質基準となるガイドラインにはどのようなものがあるのでしょうか?

    品質基準となるウェブアクセシビリティのガイドライン

    主なウェブアクセシビリティのガイドライン
    図2:主なウェブアクセシビリティのガイドライン

    ウェブアクセシビリティの品質基準となるガイドラインは、ウェブ技術の標準化団体であるW3Cの定めたものから、独自に制定されたものまでさまざまですが、一般的に知られているガイドラインは以下の通りです。

    ガイドライン一覧
    表1:ガイドライン一覧

    上記の3つのガイドラインに準拠することは大変だと思われるかと思いますが、以下の経緯により、3つのガイドラインが全て技術的に同じ内容で完全に統一されています。

    ガイドラインのあゆみ
    表2:ガイドラインのあゆみ

    つまり、現在では、W3C勧告であるWCAGを品質基準のガイドラインとして採用することが主流となっていると言えます。

    ウェブアクセシビリティに対応させるためのポイント

    それでは、品質基準となるウェブアクセシビリティのガイドラインに対応させる為には、どのような対応が必要となるのでしょうか?

    前述のガイドラインは、原本である為に英語で記載されていますが、WAICにより翻訳された日本語版として、 Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0 日本語が提供されており、その中では、達成基準として「A」「AA」「AAA」の3段階の適合レベルが準備されています。

    達成基準は、“A”を最低限の達成基準とし、“AA”、“AAA”と段階的に達成基準があがっていきます。ウェブサイト制作では、予算やスケジュール、仕様などによって、目指す達成基準も変わりますが、一般的に求めるレベルは“AA”です。

    次に、ガイドラインはあくまでもチェック項目と達成基準のリストであり、何故そのような対応を行う必要があるのかを理解する為には、WCAG 2.0 解説書を参照することになります。
    解説書には、チェック項目に対する“意図”、“事例”、“関連リソース”、“達成方法と失敗例等”が記載されており、コーディングの際にどのような事柄に注意が必要なのかを理解することが出来ます。

    そして、解説書を読む上ではWCAG 2.0 達成方法集も何度も参照することになります。
    達成方法集には、“達成方法に関する重要な情報”、“適用 (対象)”、“解説”、“事例”が記載されており、どのようにコーディングするべきなのかを理解することが出来ます。

    なお、前述の資料(ガイドライン、解説書、達成方法集)を見ると分かるように、資料内にはコーディング例が記載されていません。これは、HTML仕様(HTML5等)に影響されることのない資料として作成された為です。
    その為、ウェブサイト制作の工程として、コーディングした結果が本当にガイドラインに準拠出来ているのかを判定する必要があります。

    ウェブアクセシビリティチェックに対応した便利なツール

    現在、ウェブサイトの重要性が日増しに高まっていく中、ウェブサイトに掲載するコンテンツ量は飛躍的に増加しています。そして、ウェブサイトに掲載するコンテンツへのアクセシビリティの重要性が高まっていることもご理解頂けたかと思います。
    しかしながら、増加するコンテンツに対してウェブアクセシビリティをすべて人の手により検証することはかなりのコストを必要とするため、簡単には実現出来るものではありません。

    そこで、役立つツールをご紹介します。
    数あるウェブアクセシビリティのチェック項目のうち、ツールを利用することで費用を削減し、一定の水準で広い範囲の検証をすることが出来ます。

    Lighthouse(ブラウザー拡張機能)

    Lighthouse(ブラウザー拡張機能)とは、Google社が提供しているウェブサイトのパフォーマンスや品質、SEO観点などの改善項目を自動でレポートしてくれるツールです。
    ブラウザー拡張機能(Chrome版Firefox版)として提供されており、ウェブアクセシビリティについては、レポート内の“Accessibility”という項目にて、言語設定や色の設定、視覚障がい者向けスクリーンリーダー対応といった項目に関する診断を実施してくれます。

    axe DevTools(ブラウザー拡張機能)

    axe DevTools(ブラウザー拡張機能)とは、Deque社が提供しているウェブアクセシビリティチェックをした上で、レポートしてくれるツールです。
    ブラウザー拡張機能(Chrome版Firefox版)として提供されているもので、Lighthouse(ブラウザー拡張機能)とは異なり、ウェブアクセシビリティについてのみ診断を実施してくれます。

    なお、axe DevTools に搭載されている診断機能は、Lighthouse(ブラウザー拡張機能及び、コマンドライン ツール)のエンジンとしても採用されています。

    Lighthouse(コマンドライン ツール)

    Lighthouseは前述のブラウザー拡張機能だけでなく、Lighthouse(コマンドライン ツール)として、コマンドラインツールやNodeモジュールから利用することも出来ます。これにより、ウェブサイトを一括で検証したり、ビルドツールに組み込んで開発しながらウェブアクセシビリティチェックを実行したりすることも可能です。
    また、公式サイトに掲載されているドキュメントにて、Gulpから実行する手順が解説されていますので、初めての方でもスムーズに導入することが出来るかと思います。

    axe Monitor(ウェブサービス)

    axe Monitor(ウェブサービス)は前述のブラウザー拡張機能だけでなく、ツールに設定したウェブサイトに対して、HTMLを解析した上で、ウェブアクセシビリティチェックを実行してくれる為、前述までのページ単位でのチェックとは違い、ウェブサイトを一括で検証することが出来ます。
    複数のウェブサイトに対するウェブアクセシビリティチェックにも対応しますので、運用コストを大幅に抑えられます。

    ウェブアクセシビリティチェックに対応した便利なツール一覧
    表3:ウェブアクセシビリティチェックに対応した便利なツール一覧

    以上のように、ウェブアクセシビリティチェックによく使われるツールをご紹介してきましたが、ツールによる自動チェックのみで確認可能な項目は全体の半分にも満たないのが実際のところです。例えば、画像に対する代替テキストがあるかないかはツールでチェック可能ですが、その代替テキストが文脈的に正しいものか、といった部分は、現状、ツールだけで判断することは難しいでしょう。

    最終的には、アクセシビリティチェックがいかに必要なのかについてよく理解し、ウェブサイトの訪問者を想像しながら判断出来るような人がチェックをしなければならないと言えるでしょう。

    最後に

    今回、ウェブアクセシビリティチェックに関して色々とご紹介しましたが、“ウェブサイトの利用しやすさ”の本質は、誰もが多様なデバイスからコンテンツにアクセス出来るようにすることに他なりません。“誰にとってもよいこと”であるがゆえ、ウェブアクセシビリティチェックは今後、業界では当たり前の対応になっていくことが十分考えられます。

    しかし、チェックに合格するためには、企画、制作段階での達成基準や実装技術の理解の確認や実施の徹底、チェックツールを用いた全ページのテストと修正の実施など、サイト制作の全工程での改善と見直しによる継続的な品質管理が不可欠と言えます。

    その為、新たなニーズというと大げさかもしれませんが、必要になってからではなく、今から少しずつでも、ウェブサイト制作のテスト工程に、ウェブアクセシビリティチェックを導入されてはいかがでしょうか。

  • 【初心者向け】読者の行動が生まれるWebライティング記事の書き方とは?

    【初心者向け】読者の行動が生まれるWebライティング記事の書き方とは?

    「伝わるようにWebの記事をどう書けば良いか分からない」
    「記事を書いたのに、まったく拡散されない」
    「アクセスはあるのに、結果につながらない」
    といったお悩みを抱えているWeb担当者も多いのではないでしょうか。

    読み手の行動を喚起するには、コピーライティングが活用できます。
    本記事ではユーザーの心を惹きつけ、行動を促すためのWebライティングのコツについてご紹介いたします。

    Webライティングとコピーライティングとは

    「Webライティング」とは、PCやスマートフォンなどで記事を読むユーザーに向けて、読みやすい記事を書くライティング方法のことを言います。

    ・読み手が得たい情報が得やすい構成になっているか
    ・長文に慣れていないユーザーでも読みやすい文章になっているか
    といったように、Web上で公開する文章は、ユーザーがストレスなく読めるよう工夫を凝らして作成する必要があります。

    そしてコピーライティングとは、読み手に「購入したい」「登録したい」「問い合わせしたい」などと思わせ、行動を促す文章を書くテクニックのことです。コピーライティングの手法はWebに限らず、チラシや新聞広告など、さまざまな媒体で使われています。

    コピーライティングのポイントは、読み手の気持ちを高め、自然と行動につなげる導線を作ることです。また、「なんだか胡散臭い」「営業色が強くてあやしい」と思われないようなさじ加減が大切です。

    SEOライティングとの違い

    Webライティングの中にはさまざまなテクニックがありますが、そのひとつに「SEOライティング」があります。

    SEOライティングとは、Googleなどの検索エンジンでの検索結果で、記事を上位に表示させることを目的としたライティング技術のことです。記事を検索結果の上位に表示させることは、Webサイトの集客に大きく貢献します。SEOライティングでは、おもにキーワード検索ツールで抽出したSEOキーワードを盛り込んで、検索エンジンにヒットしやすく、ユーザーの検索意図も満たせる文章を作成します。

    SEOライティングの目的が集客であるのに対し、コピーライティングの目的は成約につなげることです。読み手の行動を促す記事を書く場合は、コピーライティングとSEOライティングをうまく組み合わせて執筆していく必要があります。

    次章では、実際にライティングを始める前に押さえておきたい基本的な内容を3つご紹介します。

    ライティングを始める前の3ステップ

    STEP1.ターゲット像を設定する

    コピーライティングにおいて重要なのは、ターゲットを明確に定めることです。なぜなら、ターゲットを定めずに闇雲に文章を書いてしまうと、誰の心にも届かない記事になってしまうからです。

    ターゲットを明確にするために、まずは「ペルソナ」の設定を行いましょう。

    ペルソナとは、商品やサービスの典型的な利用者像のことです。

    どんな人に読んでほしいのか、その具体的な人物像をペルソナとして設定することで、どんな情報を欲しがっているのかが明確になり、読み手の心に刺さる文章を書けるようになります。

    そのため記事を書き始める前には、ターゲット像を設定しておくことが非常に大切になります。

    ペルソナの設定方法については以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
    【テンプレート付き】実践版!オウンドメディア戦略におけるペルソナ設定手法

    STEP2.ターゲットのニーズを分析する

    ターゲットとなる人物像が定まったら、次に自社商品やサービスがターゲットに与える価値を考えます。

    ターゲットがどんな悩みや欲求を抱えているのか、困っていることや問題点はなにかを分析しましょう。たとえば、ターゲット像に近い属性を持った人にインタビューをしたり、アンケートを取ったり、SNSなどの口コミから分析しても良いです。

    また、商品やサービスを使うことで、ターゲットの悩みや欲求がどのように解決・サポートができるかという解決策も併せて考えます。抱えている悩みが自社商材を使うことで解決できることをアピールできれば、ユーザーの購買意欲を高めることができます。

    STEP3.ゴールを設定する

    最後に、記事を読んだユーザーにどのような行動を起こしてほしいのかを考え、ゴールを設定します。

    ゴールにはたとえば以下が設定されます。

    • 商品購入
    • 資料請求
    • セミナー申し込み
    • 会員登録
    • ホワイトペーパーのダウンロード

    定まったターゲットのニーズを分析しゴールを設定したら、いよいよ文章作成に取り掛かりましょう。

    次章では読み手の心を動かす、5つの基本的なライティングテクニックをご紹介します。

    読者の行動が生まれるWebライティング5つのコツ

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    フレームワークを活用する

    心を動かす文章を書くには、フレームワークを活用して構成を考えましょう。「PREP法」と「新PASONAの法則」というひな形を活用することをおすすめします。
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    PREP(プレップ)法とは、以下の構成でライティングする手法です。

    • P(Point):結論
    • R(Reason):理由
    • E(Example):具体例
    • P(Point):結論

    例として枕を売りたい場合について、PREP法で簡単な文を作ってみます。

    ① P(Point):結論

    私はこの快眠枕をおすすめします。

    ② R(Reason):理由

    なぜなら、この枕を使うようになってから首の痛みや肩こりが緩和され、よく眠れるようになったからです。

    ③ E(Example):具体例

    適度な弾力性があるこの枕は、首から肩までを優しく包み込み、フィット感も最高です。この枕を使ってからは、朝まで一度も起きることなく熟睡できるようになりました。

    ④ P(Point):結論

    ですから、私はこの枕をおすすめします。眠れなくて悩んでいる人にぜひ使ってみてほしいです。

    PREP法の大きな特徴は、結論を先に述べ、最後にもう一度強調して結論を述べるため、要点が読み手の記憶に残りやすい点にあります。

    また、最初に結論を示すことで読み手に「このページには欲しい情報が書かれている!」と判断されやすく、離脱を防ぐことにもつながります。

    初めてWebライティングをするときや、文章構成に迷ったときは、PREP法を活用することをオススメします。「結論先行型」の説得力のある文章になるでしょう。

    一方の新PASONA(パソナ)の法則とは、以下の構成でライティングする手法です。

    以前は「PASONAの法則」というワークフレームが主流でしたが、2016年に「新PASONAの法則」にアップデートされました。新PASONAの法則は、時代の流れやユーザーの変化などをくみ取って進化したフレームワークといえます。
    web_writing_contents_img03.png

    • P(Problem):問題
    • A(Affinity):親近感
    • S(Solution):解決策
    • O(Offer):提案
    • N(Narrowdown):絞込
    • A(Action):行動

    新PASONAの法則は、ユーザーにフォーカスし、境遇に共感しながらより具体的に書くことが重要になってきます。

    簡単な例文を用いて説明していきます。

    ① P(Problem)=問題提起

    まずは、読み手の悩みを明確化します。
    「お肌の乾燥がひどい、化粧ノリがよくないなどのお悩みをお持ちではありませんか?」
    ⇒読み手が問題に気づいていない場合でも、潜在的な問題を伝えることで、相手を引き込むことができます。

    ② A(Affinity)=親近感・共感

    「乾燥肌さんのお肌はデリケートなので、自分にあったスキンケア商品を見つけることって大変ですよね。高価なスキンケア商品を使っても一時しのぎだったり、市販のオールインワンジェルを使ったらよけい乾燥がひどくなったり。私も肌トラブルにずっと悩まされてきました。」
    ⇒悩みに共感し、親近感を抱かせます。読み手の中で問題が鮮明にイメージされるようなストーリーを展開しましょう。

    ③ S(Solution)=解決策の提示

    「そんな乾燥肌でお悩みの方にオススメしたいのが、『〇〇ジェル』です。私は2週間使用しただけで、肌のキメが整い、乾燥も解消されて肌トーンが明るくなりました。」
    ⇒悩みの解決策として、売りたい商品やサービスを紹介します。

    ④ O(Offer)=提案

    「〇〇ジェルは、△△科学研究所が開発した新感覚ジェルです。●●という新成分を配合し、低刺激、高保湿を実現しました。乾燥肌で悩んでいた美容家の××さんも愛用しているとコメントしていました。」
    ⇒その商品が悩みを解決できる根拠を具体的にわかりやすく示します。根拠として実験のデータや数値、ユーザーのコメントなどを用いて、信用を得ていきます。

    ⑤ N(Narrowdown)=絞込

    「〇〇ジェルは貴重な成分をふんだんに使用しているため、生産できる数が限られています。今回は先着100名様限定で販売いたします。」
    ⇒限定性や緊急性をアピールします。期間や対象を絞り込んで「今、行動しなくては」という気持ちにさせます。

    ⑥ A(Action)=行動喚起

    「このお値段でご紹介できるのは今回限りとなります。今なら送料無料となっておりますので、ご注文はこちらのバナーよりお早めにお申し込みください。」
    ⇒後押しをして、購入までの行動をフォローします。

    新PASONAの法則を使うと、今まで潜在顧客となっていた読み手を惹きつけ、購買につなげることも可能になります。重要なのは悩んでいる人の目線に立って、親身に解決策を提示する文章を書くことです。

    読者視点で執筆する

    記事を書くときに大事なのは、読者の視点に立って執筆することです。なぜなら、企業視点(筆者視点)で執筆すると一方通行になってしまい、読者の心に響かない可能性が高いからです。

    たとえば、「これは知っているだろう」という隠れた前提が筆者の中にあり、それを省いてライティングしてしまうと、読み手が理解しづらい文章になってしまいます。

    また、企業や筆者にとってはアピールしたい内容だったとしても、読み手にとっては「だからなに?」と受けとってしまわれることも。そのためライティングをするときは、読み手にとってどんなベネフィット(利益)につながるかを考えて書くことが大切になります。

    また、読者視点の執筆ができているかを確認するために、書き終えたあとは第三者の客観的な目線で確認してもらうと良いでしょう。

    一文を端的に

    不要な表現を排除し、読み手に何をしてほしいかが明確にわかる文章にしましょう。

    たとえば、「美肌になるためには、〇〇が必要で、人によっては△△をすると~~で、こんな効果も期待できます。」と書かれているよりは、「美肌になるためには、〇〇をすると効果的です。」と書かれているほうがわかりやすいですよね。簡潔に伝えることを意識しつつ、専門用語や難しい表現はできるだけ避けて、誰が読んでもわかりやすい文章にします。

    できれば、一文は40文字程度にまとめて、ポジティブなトーンで書くことをオススメします。これは読み手がストレスを感じずに、素早く情報を得られるようにするためです。

    ねじれ文に注意する

    文章を書いていて、やりがちなミスに主語と述語のねじれがあります。たとえば、以下の文章を見てください。

    「ビタミンCが多い果物はレモンやキウイフルーツ、野菜では赤ピーマンやブロッコリーにも多く含まれています。」

    この文章の主語は「ビタミンCが多い果物は」で、述語は「含まれています」です。このように主語と述語の関係がおかしくなってしまう文章をねじれ文といいます。

    文章を長くすると主語がぼやけ、選ぶべき述語が分からなくなってしまうことがあるので注意しましょう。ねじれ文を引き起こさないためには、一文を簡潔に書く癖をつけることが大切です。

    具体的な数字を使う

    文章には、読み手がイメージしやすい具体的な数字を用いましょう。なぜなら、リアリティのある具体的な数字を使うことにより、記事に説得力が増し、読み手の注意を喚起することができるからです。

    あくまで例ですが「リピーター続出!」よりも「10人中9人がリピート!」という文章のほうが、具体性や信ぴょう性が増します。

    ただし、数字にあやしさが出てしまうと、読み手の興味は一気に薄れ、離脱の原因にもなるので注意しましょう。

    たとえば、「毎日5分の作業で、500万円の副収入を獲得することができました」という文章があったとします。ちょっと現実的ではないため、胡散臭く感じてしまいませんか。

    そのため、文章にはターゲットが理解できる許容範囲を超えないような数字を使う必要があります。明確な数字を提示できない商品やサービスの場合は「●●のための3つのテクニック」のように数字を用いると効果的です。
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    まとめ

    本記事では、読み手に行動を促すための基本的なWebライティングのコツをご紹介しました。

    ポイントは、一文一文をシンプルに、分かりやすく、ユーザー目線で執筆することです。

    そして、読み手の行動を喚起するにはコピーライティングを使い、文章の質を上げたい場合は、PREP法や新PASONAなどのフレームワークを取り入れることをオススメします。

    なお、本記事でも「3-1STEP1.ターゲット像を設定する」以降はPREP法を使っていますので、よければもう一度見直してみてくださいね。

  • 質の高いコンテンツを作るために必要なプロセスとは?

    質の高いコンテンツを作るために必要なプロセスとは?

    “良質なコンテンツを提供すれば自然と集客できる”というのが、コンテンツマーケティングの基本的な考え方です。しかし「質の高いコンテンツとは?」と聞かれてもスッと答えが出てこないマーケティング担当の方、SEO担当者の方、意外と多いのではないでしょうか。そこで今回は、質の高いコンテンツとは何かを考えながら、良質なコンテンツを作っていくために必要なプロセスを解説していきます。

    質の高いコンテンツの共通点とは

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    ここ数年「シェア」「クチコミ」「拡散」といった言葉が一気に身近になりましたが、わたしたちは魅力的なコンテンツに出会ったら自分以外の誰かと共有したくなります。今の時代における質の高いコンテンツとは、誰かに知らせたくなるようなコンテンツと言い換えられるかもしれません。Googleの『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』においても、“ユーザーは閲覧したときに良いコンテンツだと感じると、他のユーザーに知らせたいと思うものです”と言及されています。では、人に知らせたくなるような良質なコンテンツとは、どのようなコンテンツなのか。その特徴をもう少し具体的に捉えていきましょう。

    ユーザーのために作られている

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    質の高いコンテンツとはシンプルにユーザーの役に立つものです。ページが存在する目的、作られた意義はユーザーの役に立つためであるとGoogleの『検索品質評価者ガイドライン』内で明言されており、ユーザーの役に立つ努力をせずに単なる金儲けだけを目的に作られているページ、ユーザーを騙すことを目的としたページ、ユーザーへ害を与えることを目的としたページは評価しないとされています。

    ユーザーの役に立つなんて当たり前のことのように思えますが、マーケティング活動においては売上や利益に目が行くばかりに、運用しているうちにユーザー視点が欠け落ちていく(結果、成果が出ない)というケースも実情としてあります。コンテンツの作り手や発信者にとっては、集客や売上への貢献度が高いコンテンツ=質の高いコンテンツになりますが、なぜ、そのコンテンツがSEOに強くCVRが高いかといったら、つまるところはユーザーにとって有益だからでしょう。

    ちなみに『Googleが掲げる10の事実』というページに書いてあるようにGoogle自体が「内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視」して作られた、ユーザー・ファーストなサービスであるということも認識しておくといいでしょう。

    専門性・権威性・信頼性がある

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    質の高いコンテンツであるかどうかをGoogleが評価する判断軸のひとつに「E-A-T」と呼ばれるものがあります。E-A-TはExpertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)のことで、これらの度合いが高いほど、質の高いコンテンツであると評価されます。

    専門性とは、ある分野に関して精通しているかどうか。情報の詳細さや、他のサイトにない情報が提供できているかなどが判断の基準となるでしょう。医療・金融など特に高い専門性を求められる領域に限らず、例えばギター演奏や料理のレシピなどの趣味であっても専門性は求められます。ギター演奏ならバンドをやっている大学生、レシピなら子育て中の主婦など、作り手や発信者が公的に専門家として認められている人や団体であることは必須ではありません。

    権威性は、作り手や発信者の社会的な評価と言えます。ギター演奏なら大学生よりプロのギタリスト、レシピなら主婦よりもメディアによく取材されるレストランのほうが、権威性が高いと判断されやすいでしょう。一般人や中小企業が権威性を高めることは難しいという論調もありますが、リンク数やリンクしているサイトの権威性の高さなども判断の対象となるためインフルエンサーやブロガーなど、著名人や大企業でなくても権威性が高いと評価されているケースは往々にあります。

    最後に信頼性とは、言葉の通りそのサイトやコンテンツが信頼に足るかどうかです。作り手や発信者の身の上が明らかとなっているか、情報に不正確な点や嘘偽りがないか、誤解や誤認を招いていないか、エビデンスがあるかなどが重要な基準となります。専門性、権威性とは切っても切れない関係で、上述の2つを高めることが結果的に信頼性を示すこととなるでしょう。

    Googleが評価しているページ、つまり検索で上位に表示されるサイトや人気のコンテンツというのはE-A-Tと呼ばれる、この3つの特徴を備えていると言えますのでチェックしてみて下さい。

    オリジナリティがある

    質の高いコンテンツの重要な条件のひとつとして、オリジナル性の高いコンテンツであるということも挙げられます。『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』においても、コンテンツ最適化のポイントのひとつとして「新鮮な独自のコンテンツを作成する」ことを挙げています。たしかに、どこかで見たことのあるようなコンテンツをわたしたちは魅力的には感じないですよね。ちなみにGoogleはコピーコンテンツに対して厳しい姿勢を持っており、表示順位が下がるなどのペナルティを科せられます。

    良質なコンテンツ作りに必要なプロセス

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    質の高いコンテンツとは何か、その正体が分かってきたところでユーザー・ファーストなコンテンツを作っていくためのプロセスを解説していきます。

    ゴールから考える

    ゴールと言っても達成したい売上や集客の目標ではなく、ユーザー視点のゴールを考えることが大切です。最新のニュースを得ることができる、資料がダウンロードできる、セミナー動画で学ぶことできるなど、今から作るコンテンツがユーザーにとってどんな役に立つのかを明らかにしておきましょう。

    誰が何を求めているか理解する

    ゴールが定まったら、今から作るコンテンツがどんなユーザーのためのもので、その人たちはどんなニーズを抱えているのか、ペルソナやカスタマージャーニーの作成によって明らかにしましょう。コンテンツマーケティングに成功しているマーケターの77%がペルソナを設定しているというデータもあるように、ユーザーへの理解を深めるのはコンテンツの中身を具体化する上で非常に大切なプロセスとなります。一方で、ペルソナやカスタマージャーニーの作成に慣れていないという場合、せっかく作っても実態に伴わないものとなってしまう恐れがあります。テンプレート活用、インタビューや調査の実施、第三者の目を入れるなど、作成にあたっては注意や工夫も必要です。

    当ブログではテンプレート付きで作成のポイントを紹介していますのであわせてご一読ください。

    【テンプレート付き】実践版!オウンドメディア戦略におけるペルソナ設定手法
    【テンプレート付き】カスタマージャーニーマップ作成方法と3つの事例を解説

    適切なキーワードを選ぶ

    いきなりこのプロセスから取り組み始めるという方も少なくないようですが、1、2のプロセスを経ることで、より適切に選定することができます。「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」などのツールを活用し、現状や検索ボリュームを把握することはもちろん大事なのですが、どんなユーザーがどんな目的で、どんなキーワードを検索するのかという観点を第一に洗い出しましょう。また選定したキーワードはコンテンツに沢山盛り込めばいいというものではありません。不必要に大量に挿入されたキーワードはユーザーにとって迷惑で意味のないもので、Googleからも低い評価を受けます。

    キーワードの選定はこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

    SEOだけじゃない!適切なキーワード選定でオウンドメディアを成功に導く方法 ― 2021年版

    分かりやすく表現する

    いよいよ文章や動画などの形にしていく際のポイントはやはり、分かりやすさ。同じことを伝えるにしても相手が子どもかシニアか、男性か女性か、国内向けかグローバルか、ベストな表現はまったく異なりますよね。ですので、コンテンツの対象となるユーザーに合わせた工夫が必要になります。ここでもやはり1~3のプロセスが効果を発揮してきます。段階的にあるべきコンテンツの姿を具体化していくことで、制作を他部署や外部制作会社、ライターなどへ発注するという場合もスムーズに依頼や認識合わせをすることができます。

    エビデンスや事実関係の確認

    公開前にはかならずコンテンツに含まれている情報の根拠、エビデンスや資料を確認するようにしましょう。校正・校閲を行い、第三者の目を入れることも大切です。このプロセスを怠ると場合によっては炎上やトラブルにも発展します。特に「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれるユーザーの将来的な幸福・健康・金銭的な安定性に影響する可能性を持つコンテンツは、Googleも通常より厳しい評価基準を適用することを『検索品質評価者ガイドライン』内で明言していますので、対象となるものを扱う場合はより一層注意しましょう。

    コンテンツの質は、作る前に決まる

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    質の高いコンテンツになるかどうかは、形になる前のプロセスでおおよそ決まっていると考えていいでしょう。つまり戦略の部分が非常に大事となります。先ほどご紹介したペルソナやカスタマージャーニーの作成をはじめ、本ブログでも様々なナレッジをご紹介しておりますので、そちらも参考にユーザーの役に立つコンテンツを作って、運用を改善していきましょう。

  • Web担当者が知っておきたい!キーワード選定の基本的な手順とお役立ちSEOツール

    Web担当者が知っておきたい!キーワード選定の基本的な手順とお役立ちSEOツール

    「オウンドメディアの運用は難しい!?記事作成・運用のポイントを解説」記事でオウンドメディアの記事作成フローについてお伝えしました。
    本記事では、上記記事中のSTEP1『ターゲットキーワード選定』についてフォーカスし、「キーワード選定の方法を知りたい」「使いやすいキーワード選定ツールを知りたい」方に向けて、ターゲットキーワード選定の手順とツールの活用方法をご紹介いたします。

    記事作成におけるターゲットキーワード選定の重要性とは

    ターゲットキーワードの選定は記事作成におけるもっとも重要なステップとも言えます。本章では、なぜターゲットキーワードの選定がもっとも重要なのかについて、3つの理由を解説していきます。

    <ターゲットキーワードの選定が重要な3つの理由>

    • サイト全体やコンテンツの方向性を左右する
    • 顧客理解が深まり、隠れた顧客ニーズを発掘できる
    • SEOにおいて競合に優位になれるコンテンツを見つけることができる

    サイト全体やコンテンツの方向性を左右する:

    多くの新規ユーザーは、検索エンジンでキーワードを入力して検索して自社サイトにたどり着きます。
    ユーザーが検索するキーワードは、ユーザーがどんな情報を求めているか、その検索意図を表しています。検索意図は、大きく分類すると情報型・取引型・案内型・エリア型の4タイプがあります(表1)。いずれのタイプもユーザーのニーズを表しています。

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    表1:検索意図の4タイプ

    サイトのコンテンツを作成する際は、ペルソナを集客するためにペルソナが検索しそうなキーワードを基にコンテンツを作成します。またコンテンツの中で、ペルソナのニーズ(ペルソナが困っている事や欲している事)に対して、事業者側が価値を提供することができれば、ビジネスが成り立ちます(図1)。
    つまり、ターゲットキーワード選定はコンテンツを左右するだけでなく、ビジネス自体を左右することにもつながるのです。そのため、ペルソナを集客し、コンバージョン(CV)にまで導くためのターゲットキーワード選定は非常に重要になります。

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    図1:ビジネスは「事業者が提供できる価値」と「ペルソナのニーズ」の交わる部分で成立する

    顧客理解が深まり、隠れた顧客ニーズを発掘できる:

    ターゲットキーワードの選定は、顧客ニーズに対する市場調査とも言えます。なぜなら、検索キーワードから顧客ニーズを知ることができるからです。顧客ニーズには、大きく分けると顕在ニーズと潜在ニーズの2種類があります。

    顕在ニーズとは、顧客が自覚しているニーズのことです。
    たとえば、家事代行サービスを提供している企業の場合、「サービス名」で検索している顧客は、既に抱えている課題が明確になっている、且つどのような手段で解決できるのか明確な回答を持っていると言えます。また、「家事代行」などのような業界ビッグワードで検索している顧客は、特定のサービスまでは至っていないものの、満たしたいニーズを自覚していると言えます。

    一方、潜在ニーズとは、顧客が自覚していないニーズのことです。
    同じ家事代行サービスを提供している企業の場合、「共働き 子育て」などのような直接的に家事代行サービスに繋がらないキーワードで検索している顧客であっても、家事代行で顧客の課題を解決できる場合が多くあります。このような顧客は、まだ自分の家事代行へのニーズに対して無自覚な状態になりますが、潜在的な顧客になり得ます。このような隠れた顧客ニーズに対して、「共働き 子育て」に関連するコンテンツを作って、価値のある情報を提供することによって、信頼関係を築くことができ、また、顧客の潜在ニーズを顕在ニーズへ誘導できる場合もあります。

    キーワード選定作業の中では、今まで気づいていなかった新たなキーワードの発見をきっかけに、改めて顧客について深堀する機会が得られるため、より深い顧客理解と、潜在ニーズの発掘につなげることができます。

    SEOにおいて競合に優位になれるコンテンツを見つけることができる:

    SEOにおいて競合に優位になれるコンテンツを見つけるためには、いくつかのキーワードで実際に検索を行い、上位表示されているサイトの調査を行います。
    上位競合サイトのドメインオーソリティー、ページオーソリティ、被リンク数、コンテンツの内容や数、流入キーワードなどを調査することによって、検索上位に表示されるために必要なコンテンツ量や欠かせない内容などの目安を把握することができます。その結果、SEOにおいて自社が勝てるキーワードやテーマを見極めることが可能になります。

    では、ターゲットキーワードはどのように選定すればいいのでしょうか。サイトや状況によって、キーワード選定の方法は若干変わりますが、Web担当者が知っておきたいキーワード選定の基本的な手順について、次章からご紹介いたします。

    キーワード選定の基本的な手順

    <STEP1> 軸となるキーワードをリストアップする

    軸となるキーワードとは、自社にとって重要かつ関連性がもっとも高いキーワード群のことを言います。
    たとえば、サービス名や、サービスのジャンルが該当します。保険会社のサイトであれば「保険」、家事代行サービスを提供している会社のサイトであれば「家事代行」といったキーワードになります(図2)。最初にこのような軸となるキーワードを設定して、そのキーワードを起点に関連キーワードを膨らませていけば、最終的に選定したターゲットキーワードが自社のビジネス内容とぶれが生じることを防げます。

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    図2:軸となるキーワードのイメージ

    軸となるキーワードは、検索意図が幅広い単キーワードあるいはシンプルなキーワードが適切です。複数キーワードの場合、検索意図が限定されてしまうため、顧客のニーズを網羅できません。たとえば、最初から「家事代行 料金」というような複数キーワードを設定してしまうと、「家事代行の料金を知りたい」ユーザー以外のユーザーニーズを発見できなくなってしまいます。軸となるキーワードをリストアップするために、下記の方法をオススメします。

    軸となるキーワードは、ペルソナが自社製品やサービスに対して最初に思いつくキーワードと言えます。そのため、カスタマージャーニーの各段階からピックアップすることができます。たとえば、クラウドの顧客管理ツールを商材とするB2B企業の場合、「リサーチ」段階においては「顧客管理」、「CRM」などが挙げられます。「比較・検討」段階においては、より具体的なツール名である可能性が高いと思われます。キーワードをリストアップする際は、営業やカスタマーサポートなどのペルソナに近い人に聞いたり、SNSの投稿や口コミからヒントを得たりすることも可能です。

    <STEP2>SEOツールを使ってキーワードリストの幅を広げる

    軸となるキーワードをリストアップしたら、そのキーワードリストを起点に関連キーワードの幅を広げていきます。顧客のニーズを網羅するために、キーワード候補をさまざまな角度から幅広くリストアップすることが大切です。軸キーワードを膨らませる手段は、下記に挙げる2つの方法があります。

    • 関連キーワードを洗い出す
    • 競合サイトの流入ワードから抽出する

    関連キーワードは、実際にそのキーワードでGoogleから検索することで調査できます。たとえば、「SEO対策」で検索すると、下記のような「他のキーワード」が検索結果ページの最下部に表示されます。

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    図3:他のキーワードを取得するイメージ

    また、検索キーワードを検索窓に打ち込む際、候補ワードがGoogleから提案されます。これらのキーワードは、「サジェストキーワード」と呼ばれています。(図4)

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    図4:サジェストキーワードを取得するイメージ

    ただし、すべての候補キーワードを手動で取得することは現実的ではありません。実際には、これらの作業はツールを利用して行うことが多いです。②で提示した、『競合サイトの流入ワードから抽出する』方法についても、ツールを使用して抽出を行います。ツールの使用方法については第3章でご紹介いたします。

    <STEP3> キーワードを分析し、ターゲットとするキーワードを選定する

    STEP1と2でリストアップしたキーワードを分析して、ターゲットとするキーワードを決定します。では、どういう観点からキーワードを分析すれば、適切なターゲットキーワードを選定できるのでしょうか?サイトや状況によって、分析する際に取り入れる観点も若干変わってきますが、最低限下記の観点を取り入れましょう。

    • ツールを使ってボリューム、難易度を調査
    • 自社のペルソナ・商品・サービスへの関連度を調査
    • キーワードリストを精査
    • 検索意図を調査
    ①ツールを使ってボリューム、難易度を調査

    キーワードリストを作成後、各キーワードの月間検索ボリュームを調査し、候補キーワードに対する「ニーズの大きさ」を判断します。月間検索ボリュームが多いキーワードほど、効率よく集客につなげることができます。また併せてキーワードの難易度も調査しましょう。難易度の高いキーワードの場合は、ライバルが多く、そのキーワードでコンテンツを検索上位に表示させることが困難となります。そのため、一般的には難易度が低いキーワードから対策したほうが早くSEO効果が発揮されます。しかしもちろん、これだけではターゲットキーワードを決めることはできません。複数の項目(②以降で解説します)で総合的な判断を行い、ターゲットキーワードを選定していきます。検索ボリュームや難易度の調査はその第一歩となります。

    キーワードの月間検索ボリューム、難易度は、SEOツールを使って調査することができます。ツールについては第3章でご紹介いたします。ツールから取得したデータは、下図5のようにキーワードリストを作成して管理することをオススメします。

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    図5:キーワード月間検索ボリューム、難易度、関連度などの調査イメージ
    ②自社のペルソナ・商品・サービスへの関連度を調査

    ペルソナが自社商品やサービスを検索するときに入力する可能性が高いキーワードを選定することが重要です。①で使用したエクセルの中で、「関連度」の列(図5:青枠部分)に、自社のペルソナ・商品・サービスへの関連度をそれぞれ3段階で評価します。この関連度は定性的な判断になるため、自社のペルソナに詳しい複数人で確認することをオススメします。

    ③キーワードリストを精査

    ①と②の評価結果を集計し、それに基づいて、不要なキーワードをリストから排除します。まずペルソナのニーズ(顕在・潜在)から程遠いキーワードを排除しましょう。自社商品やサービスへの関連度が低いキーワードを選定してしまった場合、たとえ自社サイトへ集客できたとしても、ユーザーがほしい情報はサイトにないため、すぐ直帰して、結果的にサイトの評価が下がってしまいます。
    キーワードを排除する際、月間検索ボリュームの少ないキーワードや難易度の高いキーワードも、すぐ諦めるべきではありません。顧客を購買フローに転換できるキーワードであればキーワードリストに残すべきです。
    各評価項目を総合的に分析した上でターゲットキーワードを選びましょう。

    ④検索意図を調査

    リストアップしたキーワードを確認してユーザーの検索意図を調査し、ニーズ単位で分類します。分類はニーズで異なるため、業界のジャンルはもちろん、ペルソナやKPIによっても変わります。そのため、まずは全キーワードを俯瞰して、同一のニーズが多そうなキーワードから分類する方法を選択します。
    たとえば、第2章で例に挙げた「家事代行」の場合は下記の分類が想定されます。下記表2に「家事代行」関連キーワードにおける分類とキーワード例を示します。

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    表2:キーワードのグルーピングイメージ

    上表2の「クチコミ評判・比較」までは「家事代行」等のキーワードが含まれており、家事代行に対するニーズが顕在化していることが分かります。しかし、それ以降のキーワードには「家事代行」が含まれておらず、ニーズが顕在化していない潜在層を分類しています。
    キーワードを見て、どういう検索意図なのかを考えることが難しい場合は、実際にそのキーワードで検索してみるとよいでしょう。Googleは独自のロジックでユーザーの検索意図に合致しているサイトを上位に表示します。そのため、上位にランキングしているサイトがどういう情報を提供しているのかを確認することで、そのキーワードの検索意図を推測するヒントを得ることができます。
    キーワードのグルーピングが完了したら、それぞれの検索意図に一致するコンテンツを実際に用意する流れになります。

    次章から、STEP2、3で使えるツールのご紹介と、活用法を解説いたします。

    キーワード選定・分析に役立つSEOツール

    Ahrefs

    Ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人が導入している有料SEO分析ツールです。Ahrefsは世界最大級の被リンクデータ量を保有していて、約15分ごとに新しいインデックスを更新します。加えて、インターフェースが見やすく、さまざまな切口からSEO分析をすることができます。また、各種データをエクスポートできますので、キーワードリストの幅を広げる際の手作業を減らしてくれます。

    キーワードを選定する際に活用できるAhrefsの機能は下記になります。

    • 関連キーワードを見つけ、キーワードの月間検索ボリュームを確認する機能(第2章 STEP2,3)
    • 競合サイトの流入キーワードを調査する機能(第2章 STEP2)
    ①特定のキーワードの関連キーワード、検索ボリュームや難易度を調査する方法:

    「Overview」で、入力したキーワードのボリュームや難易度を確認することができます。

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    図6:Ahrefsでキーワードのボリュームや難易度を確認するイメージ

    「Keyword ideas」下の各項目で、入力したキーワードの関連キーワードとキーワードのボリュームや難易度などを同時に確認することができます。

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    図7:Ahrefsで関連キーワードなどを調査するイメージ

    リストアップしたキーワードの月間検索ボリュームや難易度を一括で調査したい場合は、下記の画面からキーワードファイルをインポートして、虫眼鏡をクリックします。

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    図8:Ahrefsでキーワードリストをインポートするイメージ
    ②競合サイトの流入キーワードを調査する方法:

    Ahrefsのサイトエクスプローラーの下記ボックスに検索したいドメインまたはURLを入力して、虫眼鏡をクリックします。

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    図9:Ahrefsで競合サイトの流入キーワードを調査するイメージ

    ダッシュボードでは、競合サイトに関するSEO評価を俯瞰で確認することができます。ここでは、オーガニックトラフィック量からキーワード数、被リンクの数なども確認することができます。

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    図10:調査サイトのSEO評価を示すダッシュボード

    競合サイトの流入キーワードを確認するには、「オーガニックキーワード」をクリックします。競合サイトが検索上位100位以内にランキングしているキーワード一覧およびキーワードボリュームや難易度などを確認できます。右上の「エクスポート」機能を使うと、競合サイトの流入キーワードのデータを一括でダウンロードできます。

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    図11:Ahrefsで競合サイトの流入キーワードを確認するイメージ

    Googleキーワードプランナー

    GoogleキーワードプランナーはGoogleが持つ検索に関する膨大なデータを利用して、ビジネスに関連する新しいキーワードを見つけたり、そのキーワードの検索ボリュームや、広告を掲載するための入札単価などを確認したりできます。本来はGoogle広告を利用する人に向けたサービスですが、一部機能は、登録するだけで誰でも無料で利用できます。また、キーワード候補一覧などをダウンロードできますので、キーワードリストの幅を広げる際の手間を減らしてくれます。

    キーワードを選定する際に活用できるGoogleキーワードプランナーの機能は下記になります。

    • 関連キーワードを見つけ、キーワードの月間検索ボリュームを確認する機能(第2章 STEP2,3)
    関連キーワードを見つけ、キーワードの月間検索ボリュームを確認する方法:

    Googleキーワードプランナーに登録後に、軸となるキーワードの関連キーワードを調べるときは、左側の「新しいキーワードを見つける」をクリックします。

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    図12:Googleキーワードプランナーで関連キーワードを調査できる画面

    検索画面には、軸となるキーワードを入力します。複数のキーワードを同時に入力できるので、同じジャンルの軸となるキーワードをまとめて入力したほうが効率的でオススメです。入力後「結果を表示」をクリックします。

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    図13:Googleキーワードプランナーで関連キーワードを調査するイメージ

    検索結果画面では、入力した「軸となるキーワード」と、それに関連するキーワードが一覧で表示されます。また、それぞれのキーワードの月間検索ボリュームも確認できます。実際に広告出稿している場合、検索ボリュームの具体的な数値を確認できますが、広告を出していない場合、1000~1万といったように曖昧なデータが表示されます。

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    図14:Googleキーワードプランナーで関連キーワードなどの調査結果画面

    Ubersuggest

    Ubersuggest(ウーバーサジェスト)はアメリカのWebマーケターであるニール・パテル(Neil Patel)氏が開発したSEOツールです。Googleキーワードプランナーに使用されている技術を元に開発されているため、情報の信頼度が高いと言えます。そんなUbersuggestですが、無料で使えるChromeの拡張機能「Ubersuggest – SEO&キーワードの発見」がとても便利です。また、各種データをCSVで出力ができますので、キーワードリストの幅を広げる際の手作業を減らしてくれます。

    キーワードを選定する際に活用できるUbersuggestの機能は下記になります。

    • 関連キーワードを見つけ、キーワードの月間検索ボリューム、難易度を調査する機能(第2章 STEP2,3)
    • 競合サイトの流入キーワードを調査する機能(第2章 STEP2)
    ①関連キーワードを見つけ、キーワードの月間検索ボリュームを確認する方法:

    軸となるキーワードをChromeブラウザで検索すると、ページの右には関連キーワードが表示されます。キーワードの月間検索ボリューム(Vol)や難易度(SD)も同時に確認できます。

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    図15:Ubersuggestで関連キーワードなどを調査するイメージ

    検索窓の横の「全て見る」をクリックすると、検索ボリュームの推移やSEOの難易度など、キーワードの詳細データを閲覧することも可能です。

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    図16:Ubersuggestでキーワード詳細データを示すイメージ
    ②競合サイトの流入キーワードを調査する方法:

    Ubersuggestを開き、ページ左側の「競合分析」の「キーワード流入」をクリックします。検索窓に競合サイトのURLを入力して「検索」をクリックします。

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    図17:Ubersuggestで競合調査するイメージ

    検索結果画面に、競合サイトのランクに影響しているオーガニックキーワード一覧が表示されます。競合サイトに流入見込みの多いキーワードからピックアップしたい場合は、「流入見込み」項目の右側の上方向の矢印をクリックすると、キーワード一覧は流入見込みの降順に並び替えることができます。

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    図18:Ubersuggestで競合調査結果を示すイメージ

    まとめ

    本記事では、キーワード選定の基本的な手順と役立つSEOツールをご紹介しました。キーワードは一度選定して終わりではありません。キーワードごとの検索ニーズは変化していくため、サイトの掲載順位や成果を見ながら、キーワードを定期的に更新しましょう。カテゴリによりますが、キーワードの見直しは3~4カ月に1回ほどで行うことがオススメです。常に最適なキーワードを記事に取り入れて、自社サイトの記事を磨いていきましょう。
    便利なSEOツールを活用し、手順を追っていけば、キーワード選定はできますが、SEOに強く、成果に繋ぐ良質な記事を継続的に作成するには、多くの時間と工数が必要となります。

    トランスコスモスでは、専門知識や体制を整えており、キーワード選定から記事作成までを一貫して提供する記事作成パッケージを用意しております。キーワード選定から公開まで全てを当社が代行するため、専門知識や体制を整えるご負担を抑えることが可能です。
    オウンドメディアの運用でお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

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  • SEOだけじゃない!適切なキーワード選定でオウンドメディアを成功に導く方法 ― 2021年版

    SEOだけじゃない!適切なキーワード選定でオウンドメディアを成功に導く方法 ― 2021年版

    このページをご覧になっている方の多くは、自社サイトへの集客を増やすためには、「SEO対策としてのキーワード選定が重要である」ということをすでにご存知なのではないでしょうか。
    しかし、ひとくちに、集客のためのSEOキーワード選定といっても、その目的が「認知」なのか、「CV(コンバージョン)達成」なのかによって選定すべきキーワードは変わってきます。

    SEOツールだけに従ってキーワード選定を行っていては、「集客は実現したけどCV(コンバージョン)につながらない」「集客はできたけど、認知したいターゲットではない」といった課題を抱えてしまうことも多いでしょう。
    最終的な目的が明確にある場合は、SEOツールだけを頼りにしてキーワード選定を行なってはいけません。キーワード戦略はあくまで、全体的なオウンドメディア戦略の中の一部だからです。

    今回は、オウンドメディアからの集客をきっかけに「自社製品の売上向上につなげたい」もしくは「リードを獲得したい」とお考えの方に向けて、SEO視点だけではない、ペルソナ中心のキーワード選定の手法をご紹介します。

    SEOツールだけに頼ったキーワード選定が抱える課題

    Ahrefsやキーワードプランナー、KEYWORD FINDER、UberSuggest…それ以外にも、有料・無料を問わず、世の中には多くのSEOツールが存在します。弊社では主に有料ツールであるAhrefsを利用することが多いですが、これらのツールを利用することで、SEO視点でキーワード選定を行うことが格段に効率的になります。

    しかし、非常に便利なこれらのツールにも弱点はあります。

    • 基本的に過去の実績をベースにしているため、未来の予測はできない
    • 表示される検索ボリュームは年間平均のため、キーワードリストからでは季節ごとの変動が見えづらい
    • 自社サービスやペルソナと関連性の低い、またはCVにつながらないキーワードを数多く抽出してしまう

    これらの弱点について、具体的にどんな課題が生まれるのかという点について、一つ一つ解説していきます。

    過去の検索ボリュームデータからは、革新的なアイデアが生まれにくい

    Webで検索を行う際、多くのユーザーは最新情報を知りたいと思うはずです。
    急速に技術進化が起こっている業界はもちろんですが、そうでない場合も、昨今の世の中の変化のスピードはめざましいものがあります。それによって過去のデータが必ずしも参考にならない場合も多いでしょう。
    普遍的なキーワードであれば、ツールを参考にすることも容易ですが、そういったキーワードは逆に、数多のコンテンツが存在しているため、自ら勝ち目の薄いレッドオーシャンに飛び込んでいくことになります。

    図1)『テレワーク』というキーワードは2020年3月までは検索ボリュームが少なかった。
       過去のデータだけを参考にしていては、これらのキーワードは取りこぼしてしまう。
    「テレワーク」というキーワードの検索ボリューム推移

    年間平均で検索ボリュームが算出されるため、季節変動の大きいキーワードを見逃してしまう可能性がある

    SEOツールでキーワード選定を行う場合に、注目すべき点のひとつとして『検索ボリューム』が挙げられます。
    しかしこの検索ボリュームの数値が、年間平均で算出されるため、需要に時期の偏りがあるキーワードについては、検索ボリュームは低く算出されてしまいます。

    集客を目的にコンテンツを作成するのであれば、当然検索ボリュームの多いキーワードを狙うことになりますが、この検索ボリュームの値だけを盲信してしまうと、季節変動性の高いキーワードの優先度を下げてしまう原因になりかねません。

    実はキーワードの季節変動に関しては、一つ一つのキーワード詳細を確認することで、概要を把握することは可能です。しかし、通常数多くのキーワードの状況を把握する際には、複数のキーワードの状況をリストで一括して参照することの方が多いでしょう。抽出したすべてのキーワードの詳細を確認するほどの工数をかけることができる場合は少ないと思います。そのため、あらかじめツールの弱点も理解した上でキーワード選定を行う必要があります。

    図2)通常下記のように多数のキーワードを一括で調査するが、この場合季節変動は見えない
    SEOツール(Ahrefs)でキーワードを一括調査した結果

    図3)一つ一つのキーワード詳細を確認すると季節変動が確認できるが、
    数百個以上のキーワードすべてを確認することはできない
    SEOツール(Ahrefs)でキーワード詳細調査した結果

    検索ボリュームが多くても、自社のペルソナから離れているキーワードを排除していく必要がある

    SEOツールでは、関連キーワードを抽出することが可能ですが、自社サービスやペルソナと関連性の低い、またはCVにつながらないキーワードも数多く抽出されます。

    図4)『SEO』の関連キーワード例:用語解説を求めている人、ツールを探している人、ベンダーに依頼する際の料金が知りたい人など…ユーザーの検索意図はさまざま。自社のペルソナを理解していないと誤ったキーワードを選定してしまう。
    SEOツールで抽出されるキーワードは珠玉混合

    サイト立ち上げ時など、「認知」や「啓蒙」を目的とした段階であれば、CVにつながらないキーワードであっても、そうと分かった上でCVに直結しないキーワードを使用することはあると思います。しかしここで重要なのは、「CVにつながらないキーワード」と「CVにつながるキーワード」をきちんと理解して分類しておくことです。

    いくら検索ボリュームが多くても、ペルソナの思考と離れたコンテンツばかり作成していれば、検索流入数は伸ばせるかもしれませんが、そこから売上につながることは、ほぼないと言っていいでしょう。

    オウンドメディアからの売上創出を行いたい場合は、どこかで必ず、集客からCVにつなげる必要があります。
    そのため、サイトの成長段階に応じて、「認知・集客のためのコンテンツ」と「CVまでつなげるためのコンテンツ」の比率を検討し、その比率に応じてキーワードを選定していく必要があります。決して、SEOツールを盲信して、検索ボリュームの多いキーワードすべてを狙う方法はオススメできません。

    3つすべての課題に共通して言えることは、下記です。

    • SEOツールだけを盲信しないこと
    • SEOを意識したコンテンツ制作であったとしても、キーワード選定は、タスクのファーストステップではない
    • SEOツールだけを頼りにするのではなく、ペルソナ中心のキーワード選定を行う必要があること

    次の章では、ペルソナ中心のキーワード選定について解説していきます。

    ペルソナ中心のキーワード選定を行うべき理由とは

    1章では、非常に便利なSEOツールも、現時点では万能ではないという点について解説してきました。
    その弱点をカバーするために必要なことのひとつが、ペルソナ中心のキーワード選定となります。またこの手法は、オウンドメディア戦略の本質にも通ずる部分があります。SEOツールの弱点カバーという点だけにおいては、別の手段を取ることも可能ですが、オウンドメディアからの売上創出を目的とする場合は、結局はペルソナ中心に考えていく必要があります。本章では、ペルソナ中心にキーワード選定を行うべき理由を解説していきます。

    誤ったキーワードを選定するとSEOランキングに悪影響を与える可能性がある

    たとえばユーザーがWeb上で『SEO対策とは』というキーワードでGoogle検索を行ったとします。
    その際ユーザーは、『SEO対策とはなにか?』という基本的な情報を知りたくてWebで情報収集をしています。
    しかし、検索結果の一覧の中から、ひとつのリンクをクリックし、サイトAに訪問した際、そのサイトでSEOツールの販促ばかりが行われていたらどうでしょうか。

    ユーザーは「自分の質問にこのサイトは答えてくれない」と感じ、すぐに直帰し、10秒以内に改めて検索結果一覧の中から別のリンクをクリックして、サイトBに訪れることになるでしょう。

    こういったユーザーの行動は皆さんにも経験があるのではないでしょうか。このようなケースが多発すれば、サイトのランク低下に大きな影響を与えます。

    サイトAは、SEOの販促を行うページで『SEO対策とは』というキーワードを使うべきではありませんでした。
    たとえ検索ボリュームが多くても、自社のペルソナにそぐわないキーワードを多用することは、集客から得られるメリットよりもリスクの方が大きくなります。単に売上につながらないというだけでなく、Webサイトの品質低下に直結するからです。

    単純なトラフィック数増加よりも、顧客維持率に焦点を当てることがコスト削減・売上創出につながる

    さまざまなマーケティング活動において、顧客満足度の向上は重要なテーマですが、それは、オンラインコンテンツにとっても同様です。
    単純なトラフィック数の増加が、売上向上に直結しないという点については、すでに解説をしてきました。では、顧客維持率が向上した場合、どんな影響があるかについて、2つのデータをご紹介します。

    ●顧客維持率が2%向上すると、コストが10%減少する(図5)
    顧客維持率を向上させればコストが減少する

    出典:CLARABRIDGE


    ●顧客とのエンゲージメントが向上すれば、そうでない場合と比較して、1人あたり40%以上の利益を生む(図6)
    顧客エンゲージメント向上で売上が上がる

    出典:CLARABRIDGE

    これらのデータから分かる通り、オンラインコンテンツにおいても、セッション数増加だけを狙ってキーワード選定を行うのではなく、定期的に自社サイトに訪れてくれるユーザーをいかに獲得していくか、がポイントになります。

    それには、自社が提供できる価値を理解した上で、自社の優良顧客となり得るペルソナを分析する必要があります。
    その上で、ペルソナを起点に、軸となるキーワードを見つけることと、購買フローの次の段階へ転換するためのキーワードを選定していくことが必要になります。

    ペルソナ中心にキーワードを選定すれば、SEOだけでなく、SNSやメルマガでの情報発信にも役立てる

    キーワード戦略は、なにもSEOだけのためではありません。広くオウンドメディア戦略の中においては、すべてのタッチポイントで一貫したメッセージを発信する必要があります。ペルソナに刺さるキーワードは、Web上だけでなく、SNSやメルマガ上であっても、注目を集めるはずです。
    SNSやメルマガは、ユーザーのロイヤルティーを高めるために非常に効果の高いメディアです。それらの運用を行う際に、SEOでの成功例を横展開することで効率的になり、コスト削減や売上向上への近道となります。

    CV達成まで導くコンテンツ制作に役立つキーワード選定手順

    本章では、ペルソナを中心に考えたキーワード選定の手順概要を紹介します。
    (弊社からご提供している記事作成のパッケージにも、キーワード選定が含まれますので、ご興味があれば下記からダウンロードして詳細をご覧ください。)

    <手順概要>
    1)ペルソナカスタマージャーニーマップを作成する

    2) カスタマージャーニーの各段階での、ペルソナのニーズから軸となるキーワードを選定する
    この工程がもっとも重要です。ペルソナ本人か、もしくは営業やカスタマーサポートなどのペルソナに近い人とブレストをしながら、購買フローの段階(潜在・顕在・比較検討・購入後)ごとに、軸となるキーワードを見つけていきます。
    もしくは、SNSやECサイトなどの製品レビューで、ペルソナ自身がどんなことに言及しているかを覗きにいくこともヒントになります。

    3) 軸となるキーワードから関連キーワードのアイデアを広げていく

    • SEOツールで関連キーワードを抽出する
    • 競合サイトに流入しているキーワードをSEOツールで調査する
    • サジェストキーワードからヒントを得る
      など

    4) 3でリストアップしたキーワードを一覧化し、優先度によってポイント付けを行う
    その際、最低限以下の項目が必要です。

    • キーワード
    • カスタマージャーニーの段階
    • サイトや製品との関連度(関連性が高いものは加点)
    • 検索ボリューム(検索ボリュームが多いものは加点)
    • 競合(競合が強すぎる場合は減点)
    • 難易度(難易度が高すぎる場合は減点)
    キーワード一覧表の例

    5) 抽象的なキーワードや、ペルソナのニーズから遠いキーワードを排除する

    6) ユーザーの検索意図によってキーワードを分類する(同一キーワードが複数ページで重複しないよう注意する)
    その際のヒントとなるのは以下です。

    • 実際に検索をしてみて、上位にランキングされているサイトを調査する
    • 「とは・方法・手順・理由・費用・料金・メリット…」など、ニーズごとに分類する
      この分類結果をベースに、この後コンテンツ戦略に進むことができます。

    これら、2〜6の工程を必要に応じて繰り返しながら、キーワードリストの精度を上げていきます。忘れてはいけないのは、検索ボリュームが多いからといってペルソナに関連性が低いキーワードは選ばないということと、必ずカスタマージャーニーのすべての段階ごとにキーワードを選定することです。

    おそらく、購買フローの段階が進むにつれて、検索ボリュームの少ないロングテールワードが増えていくと思います。
    そしてそれらのキーワードは、ペルソナを次の段階に転換し、CVまで導くために必要な、重要なキーワードとなります。そういったキーワードを見つけるために、手順2でご紹介したような方法での、ペルソナへの深い理解が必要になるのです。

    キーワード選定が含まれた、パッケージの詳細は下記からダウンロードできます。

    よくあるQ&A

    Q1. キーワードをたくさん使用すればSEOに有利になる?

    答えはNOです。キーワードの乱用は、サイトのランキングに悪影響を及ぼす可能性があります。
    たとえば、見出しにキーワードを無理に使用した場合の例が図7ですが、このような見出しが並べば、煩わしいと感じる人の方が多いと思います。

    図7)見出しにキーワードを無理に使用した場合の例
    見出しに無理やりキーワードを追加した例

    Googleは、このように自然でないキーワードの乱用に対して明確に、「ユーザーにとってネガティブな体験となり、サイトのランキングに悪影響を及ぼす可能性がある。」と明言しています。また同時に、文脈に沿って有益で情報量の多いコンテンツを作成することに重点を置くことが大事だと述べています。

    Q2. 検索ボリュームの少ないキーワードを選定すべきか否か

    弊社では、検索ボリュームが少ないキーワードであっても、ユーザーを購買フローの次の段階へ転換できるキーワードであれば選定すべきだと考えています。
    検索ボリュームの多い、ビッグワードばかり狙っていては、いつまで経ってもユーザーのロイヤルティーが高まることはないと考えているからです。ユーザーニーズが細分化されていき、ロングテールキーワードが年々重要性を増していく昨今においては、潜在顧客を集客するためのビッグワードとは別に、明確に課題を抱えた顧客に対してアプローチするためのロングテールキーワードを選定する必要があります。そのためにはやはり、ペルソナを深く理解することが必須です。

    Q3. キーワードカニバリゼーションへの対処方法は?

    キーワードカニバリゼーションは、Webサイトの各コンテンツに類似のキーワードが多い場合に発生します。このような場合、Googleはどのコンテンツを上位にランク付けすべきかを判断できず、Webマスターが意図しないページのランクが高くなったり、もしくは類似キーワードを含むすべてのコンテンツのランクが下がってしまったりすることがあります。

    <修正方法>
    • 「site:www.(自社サイトのドメイン).com/ キーワード」でGoogle検索を実行し、カニバリゼーションを起こしているページを特定する
    • 不要なページの削除、もしくは類似コンテンツのマージを行う
      *ページ削除、マージができない理由があれば、301リダイレクトで対応も可
    • 内部リンク構造を修正する

    Googleはリンクが集まるページを重要度が高いと理解するため、重要度が低いコンテンツから優先させたいコンテンツへ内部リンクを追加する(逆に概要を説明した親記事から、詳細を説明した子記事へのリンクも有効)

    ほかにも、Canonicalタグを設定する方法や、重要性の低いページへの被リンクを変更依頼するなどの方法もありますが、どちらも実行に躊躇する施策でしょう。キーワードカニバリゼーションの問題は、修正に工数がかかることが多く、深刻な問題です。そのため、できれば事前にキーワードの棲み分けを行い、発生を回避することが理想です。

    事前にキーワードの棲み分けを行うためには、やはり最初のキーワード戦略で、目的とペルソナに応じたキーワードの洗い出しと、3章(6)でご紹介したキーワードの分類が重要になります。

    トランスコスモスでは、キーワード選定も含めた記事作成パッケージをご提供しています。

    詳細は下記からダウンロードしてください。

  • オウンドメディアの運用は難しい!?記事作成・運用のポイントを解説

    オウンドメディアの運用は難しい!?記事作成・運用のポイントを解説

    「自社でオウンドメディアを運用しているが、戦略・戦術がうまく立てられない」
    「オウンドメディアの成果が出せていない」
    「自社で運用や記事制作ができるリソースがない」
    このような課題はございませんか?

    今回は、オウンドメディアの記事運用に焦点を当て、どれほどのメリットを得られるかや、記事運用のポイントを実例を交えながら解説していきます。

    なぜ今オウンドメディアが注目されているのか?

    近年、オウンドメディアを運営・運用する企業は増えています。株式会社ベーシックによる「オウンドメディア実態調査」によると、BtoB企業の4割がオウンドメディアを「運営している」と回答しました。さらに「今後運営する予定がある」と回答した層を含むと、約6割がオウンドメディア運営・運用に対して前向きな結果となっています。

    2019年11月6~13日実施「オウンドメディア実態調査」調査結果
    図 1:2019年11月6~13日実施「オウンドメディア実態調査」調査結果

    出典:株式会社ベーシック

    そもそも、なぜ今オウンドメディアが注目されているのでしょうか。

    その理由は、「コンテンツマーケティング」というマーケティング手法への関心が高まっているためです。
    コンテンツマーケティングとは、ターゲットにとって価値があるコンテンツを通じて、自社のファンになってもらい、適切なタイミングで購買へと結びつけるマーケティング手法です。
    オウンドメディアは、このコンテンツマーケティングの手段の1つのため、オウンドメディアへの注目も高まっているのです。

    コンテンツマーケティングの概要や注目される背景、メリットについて、詳しくはこちらをご覧ください。
    ➩『 コンテンツマーケティングとは?メリット・デメリットから戦略手法までを徹底解説


    オウンドメディアの記事運用のメリット

    では具体的に、オウンドメディアを運用することで、どのようなメリットがあるでしょうか。
    ここからは、オウンドメディアの記事運用について掘り下げ、具体的なメリットをお伝えしていきます。

    検索順位上位への表示に伴う、サイト流入数の増加

    SEOを意識した記事作成を実施・継続することで、検索順位が上がり、ページの流入数も向上します。SEOを意識した記事作成とは、ユーザーのニーズを汲んだキーワード選定や記事テーマ選定、記事の信頼性、オリジナリティ、URLなど様々なSEO対策を意識して記事を作成することです。

    普通、オウンドメディアの運用は、成果が出るまでに記事公開後1年以上~2年未満かかると言われています。しかし、ユーザーの検索意図とターゲットとするキーワードを練った上で記事を制作すると、短期間でも成果が出ることがあるのです。

    例えば以下の成功事例があります。

    ①記事公開1ヶ月で強調スニペット表示を複数獲得!

    記事公開後、たった1ヶ月で強調スニペット表示を複数獲得した事例があります。
    強調スニペットとは、検索キーワードに対する明確な回答を、信頼性の高いWebページから抽出してGoogle検索結果の上部に強調表示する仕組みのことです。

    強調スニペット
    図 5:強調スニペット

    検索した際に、一番上に表示されたWebページをクリックしたご経験はないでしょうか。このように、上位に表示されればされるほど、クリックされる確率は高くなると言われています。
    実際、検索順位がアップしたことで、流入数も大きく増加した事例がいくつかあります。その一例が以下2つです。

    ②3ヶ月で検索順位40位→2位への検索順位アップを実現!

    記事公開月には、検索順位40位だった記事が、3ヶ月後には2位へと検索順位アップしました。検索順位がアップしただけでなく、オーガニック(自然検索)流入数も2ヶ月で6倍増加したのです。

    ③記事運用開始6ヶ月でオーガニック検索からのサイト流入数が599%アップ!

    記事運用開始6ヶ月後には、オーガニック検索からのサイト流入数が599%も大幅にアップした事例もあります。SEOを意識した記事運用によって検索順位上位へ表示され、サイト全体の流入数増加も実現できるのです。

    集客に広告費がかからない

    広告掲載だと、掲載し続けるには広告費が必要です。しかしオウンドメディアの運用だと広告費は必要ありません。
    なおオウンドメディアの運用は、基本的に初期費用と運用費用(人件費やサーバー費、各種ツール類の固定費)を除いて費用がかかりません。一方で広告運用は、上記に加えて、出稿する度に費用がかかり、クリック数によって費用に変動もあります。
    つまり、オウンドメディアの運用は、最初に体制さえ組んでしまえば、一定の費用のままで運用を継続できるのです。

    その他にも、続けるほど費用対効果が高くなるというメリットもあります。

    このような成果を最大限引き出すオウンドメディア運用を目指し、トランスコスモスでは、キーワード選定から記事作成までを一貫して提供する記事作成パッケージをご提案しております。キーワード選定から公開まで全てを当社が代行し、成果の達成を目指します。
    オウンドメディアの運用でお悩みがあれば、ぜひご相談ください。


    オウンドメディアの記事作成フロー

    では、オウンドメディアの成果を最大限引き出すために行うべき、記事作成フローについてお伝えします。
    記事作成のフロー

    図 7:記事作成のフロー


    <STEP1>ターゲットキーワード選定

    オウンドメディアの立ち上げの際に設定したペルソナを基に選定します。
    ペルソナの設定方法はこちらで詳しく解説しています。
    ⇨ 『『【テンプレート付き】実践版!オウンドメディア戦略におけるペルソナ設定手法』

    ペルソナが抱える悩みを洗い出し、どのようなニーズを抱えているかを考えます。
    次に、その悩み・ニーズを解決したいペルソナが、検索しそうなキーワードを書き出します。
    そして、書き出したキーワードの検索意図やWebサイト・商品・サービスへの関連度、キーワード難易度や月間検索ボリュームなどを調べ、対策したいキーワードの一覧を作成します。

    <STEP2>原稿テーマ一覧作成

    STEP1で選定したキーワードから、原稿のテーマ(記事内容)を検討します。
    まずは、キーワードを同じ検索意図やカテゴリごとに分類します。そして、その分類ごとに大まかなテーマを考えます。
    さらにそのテーマごとに、ターゲット・タイトル案・狙っているユーザーの検索意図・対策キーワードを整理し、原稿テーマ一覧を作成します。

    <STEP3>記事作成の準備

    次のSTEPからの競合調査~本番公開までのスケジュールを記事(原稿テーマ)ごとに立てます。
    また、ライターのアサインも行います。外部委託でライターを手配する場合には、どのような基準でライター選定を行うか、社内の基準も定義しておく必要があります。

    <STEP4-1>競合調査

    このSTEPからは、記事を1つ1つ作成していく工程です。
    まず競合調査では、STEP2で決めた、記事の対策キーワードを実際に検索してみます。
    その際、検索順位上位に表示されているページについて、なぜ上位に表示されているのかを分析します。上位に表示されているということは、Googleの評価が良いということであるため、良い点を記事制作の参考にしましょう。
    また、検索結果に並ぶコンテンツの傾向も掴みます。

    <STEP4-2>構成案の作成

    構成案とは、記事の「設計書」のことです。構成案の作成によって、どのような流れで検索意図に応える内容にするか、対策したいキーワードをどう入れ込むか、を練ることができます。
    競合調査で掴んだ記事の方向性や内容を踏まえながら、記事の流れを構成案として落とし込みます。

    <STEP5>ライティング

    構成案を基に原稿を作成します。
    原稿作成後は、コンテンツの質や対策キーワードの含有量などを競合Webサイトと比較しながら記事をチェックします。SEO効果のある記事へと調整していきます。

    また、文章だけでは伝わりづらい箇所には、グラフや図版を作成します。
    視覚的に分かるコンテンツは、ユーザーにとって分かりやすさが高まるため、SEO観点でも評価の高いコンテンツとなります。なおGoogleは、独自で作成した画像(グラフや図版)の掲載を推奨しています。SEO観点でも価値があるコンテンツと認識されれば、Googleの画像検索で表示され、画像検索からも流入を狙うことができます。

    <STEP6>公開

    ライティングの原稿をWebページ上へ反映します。
    公開前にまずはテスト環境で反映します。テスト環境のWebページによって、文章や表示などを関係各所で確認します。問題なければ、本番環境で公開します。

    オウンドメディアの運用のポイント

    実際に記事を作成しようとしても、「記事・コンテンツの質を保つのが難しい」「定期的な更新が難しい」「成果につながらない」「体制が整えられない」など、課題を感じられている方は多いのではないでしょうか。
    そこで、オウンドメディアの運用のポイントをご紹介していきます。
    ポイントは、以下の5点です。

    • 目的の設定
    • 成果の指標の定義
    • ペルソナの設計
    • 作業分担によって品質を高める
    • 効果測定による既存記事のリライト

    目的の設定

    目的の設定

    重要なポイントの1つめは、オウンドメディアの運用目的を設定することです。
    なぜなら目的によって、発信すべき記事・コンテンツ、更新頻度は異なってくるためです。さらに、「成果の指標を何とするか」も異なります。

    オウンドメディアの運用目的は様々にあります。商品を売るため、自分たちの活動を広く知ってもらいたいため、採用活動のため、ブランドのイメージを変えたいため、などが挙げられます。
    例えば、A社が「自社のランニングシューズを売るため」、B社が「採用活動のため」のオウンドメディアを運用しているとします。「売るため」のA社は、自社の商品に関係が深く、検索ボリュームの大きい「ランニング」「ジョギング」といったキーワードで検索順位上位を獲得できるような記事を作成するでしょう。そうすることで、記事を読んだユーザーが自社の商品に興味を持ち、購入へとつなげやすくなるためです。一方で「採用活動のため」のB社は、ひとりひとりの仕事への思いや願いに焦点を当てた社員インタビュー記事などを作成するでしょう。そうすることで、入社後のミスマッチを防ぐことができ、人材の定着と早期活躍を期待できるためです。
    このように、何のために何を誰に伝えたいオウンドメディアなのかが異なるだけで、アピールの仕方や内容、目標や成果は変わってくるのです。


    成果の指標の定義

    2つめは、成果の指標を何とするか、定義しておく必要があります。
    例えば、ページビューやユニークユーザーの数が伸びたとしても、それを最終目的に対する成果とは言えない場合があります。ページビューは、「ページが開かれた回数」を表すため、もしかすると同じ人が何回も見ているかもしれません。またユニークユーザーは「ページを見に来た人数」を表しますが、最後まで読まれたかどうかは測れません。
    何を測って成果とするのか、決めておくことが大切です。


    ペルソナの設計

    3つめは、Webサイト全体、もしくは記事・コンテンツごとにペルソナを設計しておくことです。
    例えば、年齢・性別・住んでいる場所・家族構成・職業・休日の過ごし方・課題など、詳しい人物像を設定していきます。このペルソナをWebサイト全体、もしくは記事・コンテンツごとに設けておくと、作成の際、「この記事を読んだ後何を受け取るか」を想像しやすくなります。ターゲットとなるユーザーのイメージを関係メンバーで共有するために、ペルソナは欠かせません。

    ペルソナの設定方法はこちらで詳しく解説しています。
    ⇨ 『『【テンプレート付き】実践版!オウンドメディア戦略におけるペルソナ設定手法』

    作業分担によって品質を高める

    4つめは、可能な限り作業分担を行うことです。前段でお伝えしたように、記事1本を作成するには様々な調査と専門知識が必要です。極端に言うと、1人でキーワード選定からライティング、公開、その後の効果測定まで全てを担うとなると、継続はとても厳しいです。
    例えば、専門知識の必要なライティングは、外部のライターに委託すると良いでしょう。その分、自社内ではライティング担当が不要になる他、競合分析や戦略立てに注力できます。コンテンツの質を高めることへとつなげられるのです。

    また重要なことは、ライティングと校正・校閲で、担当者を分けることです。ライターの原稿ですぐ公開ではなく、最低2人以上でターゲットとしているキーワードや検索意図が汲んであるか、分かりづらい箇所が無いかなど、校正・校閲を行います。

    効果測定による既存記事のリライト

    5つめは、既存記事のリライトです。リライトとは、検索エンジンの検索結果の上位に表示されるように、既存記事を修正することです。
    リライトが必要な記事とは、現状は検索順位が低いが、順位が高くなればオウンドメディアの運用目的の達成に近づくと考えられる記事です。記事を見直すべき内容は、以下などが挙げられます。

    <キーワードに関する観点>

    • タイトルに対策したいキーワードが含まれているか
    • 対策したいキーワードの検索意図は記事内容に合っているか
    • 同Webサイト内で、対策したいキーワードの重複が発生していないか
    • 対策したいキーワードとは意味のズレたキーワードを使用していないか

    <内容に関する観点>

    • Webサイトと関係のある内容か
    • 情報が古くないか
    • タイトルと記事内容が一致しているか
    • ユーザーにとって難しいワード(専門用語など)で書かれていないか
    • 同Webサイト内の別の記事と内容が重複していないか
    • 独自の情報を載せられているか

    これらをチェックしリライトを行いましょう。

    ニーズを意識した記事運用で成果を出す

    この記事では、オウンドメディア運用の「戦略がうまく立てられない」「成果が出せていない」「運用や記事制作ができるリソースがない」などの課題について対策となるポイントをご紹介してきました。

    ターゲットのニーズを意識したオウンドメディアの記事運用は、ページの流入数や検索順位が着実に上がることや、集客に広告費がかからないことだけでなく、会社の資産として活用もできるなど、多くのメリットがあります。

    それらメリットを受けるために、まず運用に重要なポイントは、「オウンドメディアの運用目的を設定すること」です。目的を設定すれば、想定すべきペルソナや、どのような記事・コンテンツをどれくらいの頻度で発信すべきかが見えてきます。また、何を測って成果とするかについても、決めやすくなります。
    その他にも、ライターの外部委託やチェック体制の徹底、作業の分担は、コンテンツの質を高め、成果の出るオウンドメディアへとつながります。
    一度成果が出なかった既存記事・コンテンツでも、キーワードや内容を見直し、リライトで修正することで、成果が出る記事・コンテンツへと生まれ変わります。ユーザーが欲しい情報とのズレを埋めることで、すぐではありませんが、確実に成果を得られるのがオウンドメディアの特徴です。

    ただポイントを実行するには、多くの専門知識や体制が必要なため、なかなか難しい面もあるのではないでしょうか。

    トランスコスモスでは、キーワード選定から記事作成までを一貫して提供する記事作成パッケージを用意しております。キーワード選定から公開まで全てを当社が代行するため、専門知識や体制を整えるご負担を抑えることが可能です。
    オウンドメディアの運用でお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

  • 画像SEOに最適なアイキャッチ画像・図版の事例

    画像SEOに最適なアイキャッチ画像・図版の事例

    5Gによって高解像度の画像が多用される時代に

    2020年から5G(第5世代移動通信システム)時代に突入し、通信速度での懸念が少なくなったことにより、高解像度の画像や動画といったビジュアルコンテンツをよりユーザーに届けやすくなっています。こういった通信環境の進化が加速していることから、近年Webサイトはリッチコンテンツ化が進み、写真や図版といった画像が多く使われる傾向にあります。VENNGAGEの調査結果によると、ビジュアルコンテンツは2018年から2019年にかけて10.5%増えていることが分かりました。たった1年間で10.5%増えていることを考えると、今後さらにビジュアルコンテンツが増えることは間違いないでしょう。

    画像はSEOとしても重要

    Googleは画像もコンテンツとして認識している

    少し前まではSEOにとって重要なのはあくまでテキストで、画像はそこまで重要視されていませんでした。画像に記載されたテキストはGoogleが読み取れないため、alt属性(代替テキスト)に記載することでSEO対策はするが、効果はあまり期待できないといった風潮がありました。しかし、Googleの機械学習の進化により、alt属性がなくともGoogleはその画像が何であるかを認識することができます。

    どのくらいGoogleが正しく画像コンテンツを認識できるのか、GoogleのCloud Vision API(機械学習画像識別ツール)を使って調査してみました。Cloud Vision APIのデモに猫の画像をアップロードすると、次のようになりました。

    Cloud Vision APIで「子猫」画像を試した結果

    Witskers(ひげ)96%、Small To Mediumu-sized Cats(小型~中型の猫)96%、Cat(猫)96%、Carnivore(肉食動物)96%、Felidae(ネコ科)96%、Vertebrate(脊椎動物)95%、Kitten(子猫)89%、Beige(ベージュ)83%という結果でした。
    Cloud Vision APIは、alt属性ではなく、画像そのものを見て、対象物が何であるかを判別しています。猫であることだけでなく、子猫であることまで正確に認識できていることが印象的です。

    子猫の画像では、今のGoogleにはさすがに簡単すぎるため、難易度をあげて、文字とアイコンだけの図版で試してみました。

    Cloud Vision APIで「図版」を試した結果

    ブロックごとにパラグラフを抽出し、日本語の文字まで適切に認識できていました。これは驚くべき結果です。
    図版は文中に補足説明として挿入されることが多いですが、その図版であっても、Googleはそこに何が書かれていて、何を伝えようとしているのかを読みとることができています。Googleは私たち人間と同じように、テキストだけでなく画像からも内容を読み取っていることが分かりました。

    画像検索のマーケットシェア率

    2019年の検索エンジンのマーケットシェアを見ると、Google画像検索のシェア率は20.45%で、Google Web検索に次いで2位でした。

    検索エンジンのシェア
    出典:https://sparktoro.com/blog/less-than-half-of-google-searches-now-result-in-a-click/

    上記のグラフデータから分かる通り、画像検索の需要は高く、画像検索に対する最適化(=画像SEO)は軽視できません。この記事を読んでいるあなたも、Googleで画像を探す機会が多いのではないでしょうか。日本の人口は1.2億ほどですから、その20%以上が画像検索を活用していると考えると、画像検索のマーケットの大きさが分かります。

    SEOでもっとも大切なことはユーザーに有益な情報を届けること。
    記事のテキスト内容だけでなく、画像でもユーザーに有益な情報を届けることを意識すると、Googleから良い評価を得られるでしょう。また、画像SEOで成功することができれば、その画像が掲載されているWebページ自体の評価にも貢献できます。

    画像SEOで期待できる流入数の増加

    Googleの検索結果画面のいたるところに画像は表示されています。あなたのサイトの画像がSEOで評価されれば、検索結果画面のいたるところに画像が表示され、サイトへの流入数増加が期待できます。検索結果画面に表示される画像エリアをご紹介しながら、画像SEOで期待できる流入について解説します。

    ・通常の画像検索結果画面(SERP)
    画像検索結果画面とウェブ検索結果画面

    画像検索結果画面には画像がたくさん出てきて、ファーストビューで表示される枚数は15以上になります。(図:左)一方、通常のWeb検索結果画面は1列に記事が出てくるため、ファーストビューで表示される記事数はウィンドウの高さにもよりますが2~4個ほどです。(図:右)

    Web検索結果画面は検索順位が下がることでクリック率が如実に下がります。しかし画像検索の場合は、順位も大事ですが、一覧で画像が表示されているため、画像の質を見てユーザーはクリックするかどうかを判断しています。

    ・強調スニペット

    強調スニペットに表示される画像

    強調スニペットとは、検索したユーザーに対してすばやく回答するためにGoogleの検索結果の上部に表示されるエリアです。強調スニペットの一般的なタイプには、パラグラフ、リスト、テーブルがあります。このうち、パラグラフタイプがもっとも表示されることが多いとされています。画像はこのパラグラフタイプのときに表示されます。強調スニペットはクリック率が高いため、画像が強調スニペットに表示されればサイト流入増加が大いに期待できます。

    ・Web検索結果画面のサムネイル画像

    ウェブ検索結果に表示されるサムネイル画像

    検索クエリ(検索エンジンでユーザーが検索する際に使用したキーワード)によっては、通常のWeb検索結果画面にも画像のサムネイルが表示されます。画像検索タブで検索しなかったユーザーにも画像が表示されるのです。ここで、ユーザーに興味のある画像を出すことができれば、ユーザーはクリックしてくれ、あなたのサイトに流入するきっかけになります。

    一般的な画像SEOのポイント

    SEOに最適な画像を作成する際に気をつけるポイントには以下があります。

    • ユニークな画像を作成する
    • 画像を関連テキストの近くに配置する
    • Webページのタイトルやメニュー項目などの重要なテキスト要素を画像に埋め込むことは避ける
    • 画像にalt属性を設定する
    • さまざまなデバイスに対応できる画像を提供する
    • 画像に内容とマッチしたファイル名を付ける
    • XMLファイルに画像の情報を追加する
    • 画像品質の低下を最小限に抑えながら、最高の圧縮を提供できるファイルタイプを選択する
    • ベクター画像を使えるのであれば優先してベクター画像を使用する

    上記はもはや常識のため、ここでは内容は掘り下げません。
    ただし、ひとつだけ重要なポイントを追加します。それは、質の高い画像を作成すること。質の高い画像というのは、画像解像度や写真のきれいさではなく、コンテンツの内容とマッチした画像であること、ユーザーにとって分かりやすい図であること、などです。2-1で解説した通り、現在のGoogleは画像の内容まで認識できるため、手抜きの画像を掲載するとそれを見抜かれます。また、コンテンツ内容と関係のない画像を掲載すると、それも見抜かれます。きちんと画像のコンテンツとしての品質を保つことも、画像SEOの重要ポイントだと弊社は考えています。

    SEO対策したアイキャッチ画像・図版の事例

    アイキャッチ画像

    アイキャッチ画像とは、Webページやブログなどで挿入される画像のことを言います。その名の通り、「視線をとらえる」「人目を引く」という意味があります。明確な定義はないですが、ブログなどの記事ページの1番最初に出てくる扉画像のことを指す場合が多いです。
    扉画像として使われるアイキャッチ画像は記事冒頭部分だけでなく、記事一覧ページやサイドナビでもサムネイルとしても掲載されることが多いです。そのため、ユーザーはアイキャッチ画像を目にする機会が多く、重要なビジュアルコンテンツ要素だということが分かります。

    記事冒頭とサムネイルとして表示されるアイキャッチ画像

    では、次にアイキャッチ画像はSEO対策のためにどんなことを意識すれば良いのかをご紹介します。 下記は本記事のアイキャッチ画像です。

    画像SEO対策のアイキャッチ画像

    まず、この記事は「画像 SEO」や「アイキャッチ SEO」といったキーワードでの流入を狙った記事になります。このアイキャッチ画像を作成する前に「画像 SEO」「アイキャッチ SEO」で検索し、どんな画像が検索結果画面に表示されるのかを確認しました。
    「画像 SEO」で検索した場合は、抽象的なフリー素材の画像が多く表示されました。「SEO」自体に物体がないため、概念を伝えるための抽象的な画像を用意しているサイトが多いようでした。抽象的なフリー素材が多いため、どの記事をクリックしようか決めにくいと感じました。一方、「アイキャッチ SEO」で検索した場合は、デザイナーが作成したバラエティー豊かなオリジナル画像が多く表示されました。しかし、SEOよりアイキャッチデザインに焦点を当てた画像が多く、SEO部分を表現している画像が少ないようでした。こういった状況から、今回はフリー素材に対抗すべく、タイトルを読まなくても「質の良い情報が得られそうだ」と思ってもらえるようなデザインを目指してアイキャッチ画像を作成しました。また、SEOという物体のない概念を少しでも具体的に表現するためにGoogleカラーを取り入れたり、検索結果画面のイラストを挿入しました。
    「狙いたいキーワードの検索結果画面の状態」と「ユーザーの検索意図」を考えながらアイキャッチ画像を作成することがSEO最適化に繋がることでしょう。

    図版

    構造や仕組みなど、文章では伝えきれない内容をユーザーに届ける手段となるのが図版です。図版を文中に掲載することで、ユーザーにより分かりやすく情報を届けることができます。MDGAdvertisingの調査結果で、「関連画像のない記事と比較すると、関連画像のある記事は、平均して94%多く視聴されている」ことが分かりました。このように、テキスト内容を補完する図版があると、ユーザーの興味度や満足度があがり、結果としてPV数の増加にもなります。
    では、次に図版では、SEO対策のためにどんなことを意識すれば良いのかをご紹介します。 下記は「SEO最適化を意識した図版作成の流れ」の記事(ごく一部)と図になります。

    SEO最適化を意識した図版作成の流れ

    ① キーワード予測

    図版周辺の記事内容を確認し、作成する図版はどんなキーワードで流入が見込めるのかを予測します。キーワードを予測しておくと、ユーザーの検索意図を考えられることが可能になります。

    ② 競合の画像確認

    ①で予測したキーワードで実際に画像検索をしてみます。そこで上位に上がってくる画像はあなたの競合となるサイトの画像です。競合の画像にはどんな傾向があるのかを確認します。

    ③ 方向性検討

    競合の画像の状況をふまえ、どういったデザイン方針でいくのかを検討します。

    * * * * * *

    図版作成の際のポイントは、記事の内容と図版をマッチさせることです。具体的には、図版と図版前後の文章で同じキーワードを使うことです。上記の図版では、キーワードをテキストで入れましたが、テキストである必要はありません。Googleはイラストや写真であってもそれが何であるかを認知できるからです。要は、図版前後で登場するキーワード(そのキーワードに関連したイラストや写真、テキスト等)を図版の中に挿入することがポイントです。
    そうすることでGoogleに、図版が記事テーマの内容に関連していることを認知してもらいやすくなります。
    ここで気をつける点は、図版だけで説明を終わらせないことです。図版はあくまで補足説明の材料です。
    たとえば、「下記の図版にある通り~」などと図版の解説をきちんと行うと、図版で使用されているキーワードが記事の説明文にも自然と登場するはずです。

    本記事では画像SEOの重要性と、SEOを意識したアイキャッチ画像・図版の事例をご紹介しました。SEO対策の一環として、今回ご紹介したノウハウやポイントをご活用いただければ幸いです。

  • 認知心理学でサイトを改善?ユーザー心理を理解する3つのヒント

    認知心理学でサイトを改善?ユーザー心理を理解する3つのヒント

    「オウンドメディアを始めてみたが、なかなかコンバージョンに繋がらない」
    「コンテンツは作成しているが、その中で製品・サービスをどのように紹介すれば効果的かがわからない」 集客を図るためにオウンドメディアを活用することが増えた現在、このような悩みを抱える担当者の方は多くいらっしゃいます。

    ユーザーが必要としている情報を届け、良い印象を持ってもらった上で自社製品の購入やサービスの契約に繋げるためには、まずはユーザーのことをよく知る必要があります。
    そんなときには、認知心理学を知ることで思わぬヒントが見つかるかもしれません。

    この記事では、オウンドメディアなどのサイト改善でお悩みの方に向けて、認知心理学という新しい視点から改善方法や事例をご紹介します。

    認知心理学とは?

    「改善方法として、心理学と言われてもあまりピンとこない」という方も多いのではないでしょうか。
    また、心理学を取り入れるとなったときに、何をどのように取り入れればよいか、それはどのような効果があるのかを想像するのは簡単ではありません。
    本章では、心理学の中でも特にサイト改善に応用しやすい認知心理学に焦点を当てて、心理学の中の位置づけや、それをサイト改善に取り入れるメリットをご説明します。

    認知心理学の位置づけ

    はじめに、心理学とは精神と行動を科学的に研究する学問です。研究分野は幅広く、その中で社会心理学・消費者心理学・人間工学など多くの専門分野に分かれており、認知心理学もそのひとつです。
    認知心理学では、人間の認知(思考・意思決定・問題解決・注意・記憶などのすべての精神的能力)について科学的に研究します。簡単に言えば、人間が何かに注意を向け、それを見たり聞いたりして得た情報に関して、何かを考えたり記憶したりする、そのプロセス全体を研究対象としているのです。
    その歴史は比較的若くはありますが、「現代心理学において主流」といわれる注目すべき学問です。

    認知心理学で研究対象としている人間の認知に関するイメージ
    図1:認知心理学で研究対象としている人間の認知に関するイメージ

    サイト改善に認知心理学を取り入れるメリット

    サイト改善のためにはユーザーについて知ることが重要であることは先ほども述べました。 自社サイトを見ているユーザーの心理を想像してみてください。下記のような疑問が思い浮かぶのではないでしょうか?

    • ユーザーが自社や自社の製品・サービスに対してどのような印象を持つのか?
    • ユーザーの注意を引くコンテンツは何だろう?
    • ユーザーはどのような思考プロセスで購買を決定するのか?

    実は、これらはすべて認知心理学で研究されてきた精神的プロセスの一部なのです。 認知心理学でこれまで研究対象とされてきた人間の精神的能力で表すと、下記のようになります。

    • ユーザーが自社や自社の製品・サービスに対してどのような印象を持つのか? … 感覚・知覚
    • ユーザーの注意を引くコンテンツは何だろう? … 注意、記憶
    • ユーザーはどのような思考プロセスで購買を決定するのか? … 思考・意思決定

    つまり、人間がさまざまな概念をどのように知覚し、何が彼らの注意を引き、どのように意思決定するかを研究する認知心理学を学ぶことで、ユーザーを知ることに繋がり、それがコンテンツやデザイン、ひいてはオウンドメディアの改善に役立つのです。

    認知心理学をサイト改善に取り入れる方法

    「認知心理学がサイト改善に役立つ」ということは前章でお伝えしましたが、この章ではより詳しく、どんな研究があって、それがどのように役立つのかをご説明します。

    認知心理学がサイト改善にどのように応用できる?

    心理学は人間の精神的な面に焦点を当てた学問ではありますが、その研究は数字に裏付けされた定量的なデータです。
    ユーザーを理解した上でサイトの問題点を見つけ出し解決するための知識として、マーケティングやデザインと同じように、認知心理学も活用できます。

    サイト改善だけでなく、日常生活にもよく活用される認知心理学の例として、“マジカルナンバー”があります。
    これは記憶に関係する言葉で、一般的には「人間が短期記憶で保持できるチャンクの限界」を表しています。チャンクとは、「情報のかたまり」を意味します。
    有名なのは、認知心理学者であるジョージ・A・ミラーが提唱した“マジカルナンバー7±2”ですが、近年はミズーリ大学の心理学教授ネルソン・コーワンが2001年に発表した“
    マジカルナンバー4±1”が主流になっています。

    わかりやすい例としてよくあげられるのが電話番号や郵便番号です。
    左が数字を羅列しただけの場合、右がチャンキングした(いくつかのチャンクに分けた)場合です。明らかに右の方が見やすいことが分かると思います。私たちは日常生活でも自然と“マジカルナンバー”に沿って、短期的に記憶しにくい数字などをチャンクに分けて認識しやすくしているのです。

    郵便番号や電話番号などにもマジカルナンバーが活用されている
    図2:郵便番号や電話番号などにもマジカルナンバーが活用されている

    “マジカルナンバー”はもちろん数字だけでなく、サイトのUIUX改善にも応用できます。 下記の図を見ていただければ、サイト内の情報をなるべく少ない数のまとまりにチャンキングするだけで、格段に情報は記憶されやすくなり、ユーザーは回遊しやすくなることが分かると思います。

    雑多に並んだコンテンツもチャンクに分けるだけでユーザビリティが向上
    図3:雑多に並んだコンテンツもチャンクに分けるだけでユーザビリティが向上

    ここで大切なのは、“マジカルナンバー”が7±2か4±1かというよりも、「人間には短期記憶の容量に限界があり、情報をいくつかのチャンクという『情報のかたまり』にまとめることが有効だ」ということを知っているかいないかです。
    “マジカルナンバー”の数自体は、受け手の年齢・チャンクの複雑さ・提示される情報の種類などによって変化します。しかし、チャンキングの重要性については上記の2つの例で明らかです。

    これを知った状態でぜひ、自社のオウンドメディアをチェックしてみてください。情報はいくつかのチャンクに適切に分けられていて、わかりやすいサイトになっていますか?

    上記のように実際に認知心理学の研究を用いてサイトを改善する事例については、第3章でも詳しくご紹介したいと思います。

    サイト改善にすぐに応用できる認知心理学の研究7選

    この章では、サイトを改善するのに応用しやすい認知心理学の研究を7つご紹介します。

    色彩心理学

    色彩心理学では、「色が知覚や行動にどのように影響するのか」を研究しています。
    人間は、自分以外の人間や物事と最初に出会ってから90秒以内にそれを評価していて、その評価の内の約62~90%は色にもとづいていると言われます。
    Webサイトにおいてもそれは同様であり、それだけ色の選択は慎重に行うべきということなのです。
    詳しい改善事例について、第3章でご説明しています。

    認知バイアス

    認知バイアスとは、「人間が情報を処理・判断したり意思決定を行ったりするときに発生するエラー」のことを指します。そのようなエラーは必ずしも悪いわけではなく、多くの場合、情報処理を単純化しようとする脳の働きの結果とも言えます。
    バイアスの種類はさまざまですが、身近な例としては“後知恵バイアス”があります。これは、「ランダムに起きる出来事であっても、それが実際よりも予測可能な出来事であると見なす傾向」のことです。
    アメリカで行われた実験で、当時候補者であったクラレンス・トーマスが最高裁判所の陪席判事に当選するかどうかを大学生たちに予測してもらったところ、58%が当選するだろうと答えました。しかし、実際にトーマスが当選した後に再度大学生に当選を予測していたかを聞いたところ、78%が当選を予測していたと回答したのです。
    皆さんも、「あの製品は売れると思っていた」「このニュースは話題になると思っていた」と後から感じることはありませんか?もちろん本当に予測が当たっていた可能性もありますが、もしかしたら、“後知恵バイアス”かもしれません。
    認知バイアスに分類されるさまざまなバイアスを応用したサイトの改善事例については、第3章でもご説明しています。

    バンドワゴン効果

    認知バイアスにも関連しますが、バンドワゴン効果とは、「自分の信念に関係なく、他人がそれをしているという理由で自分もそれをする」という心理的現象のことです。
    たとえば選挙では、人々が「勝っている」と思う候補者に投票する確率が高くなるという調査があります。バンドワゴン効果には負の側面もあり、人々は候補者自身の考えや功績ではなく世論調査の結果によって、自分が投票しようとしていた候補者を変えてしまうということが起こるのです。
    他には、お店である商品の購入を検討しているときに、棚に豊富にある商品よりも、ある程度減っている商品の方がなんとなく人気商品であるように感じてしまったり、他の買い物客がカゴに入れた商品を見て自分も同じ商品を選んでしまったりといった身近な例もあります。
    バンドワゴン効果を有効に活用する事例については、第3章でご説明しています。

    ヒックの法則

    「人間が何かを決定するのにかかる時間は、その選択肢の数と複雑さに比例して増加する」という法則です。
    1952年に心理学者のウィリアムエドマンドヒックとレイハイマンによって発表されました。
    要するに、多くの選択肢や複雑なインターフェースであるほど、ユーザーがそれを処理する時間を長くしてしまうことを意味します。
    詳しい改善事例について、第3章でご説明しています。

    認知的負荷

    作業記憶によって使用されている、精神的な処理能力のことを認知的負荷と言います。
    私たちの脳は、処理能力が限られているという点でコンピューターと似ています。入ってくる情報量が、利用可能な容量を超えると、認知的負荷が発生します。認知的負荷が発生すると、パフォーマンスは低下し、タスクはより困難になり、Webサイトであればそこで離脱が生じる恐れがあります。
    詳しい改善事例について、第3章でご説明しています。

    選択的注意

    「人間が何かに注意を向け続けられる時間の平均は金魚よりも短い」という神話があります。この神話の真偽は定かではありませんが、人間の集中はそう長く続かないことは真実です。
    また、私たちは毎日、少なくとも1,000件以上の広告に接しています。しかし、そのほとんどを覚えていないと思います。私たちはひとつのことに長時間注意を向けることが難しい分、情報を取捨選択して注意を向けているのです。
    広告に限らず、Webサイトでも同様です。サイトを閲覧しているときに文章を全て読み、ページにあるすべての情報を確認するユーザーはほぼいません。
    そこで、情報に優先度をつけて徐々に詳細を開示したり、色を使って重要度の高い箇所に注意を向けたりすることでユーザーの選択的注意を向けさせることができるようになるのです。

    系列位置効果

    系列位置効果はドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって提唱された記憶に関する研究で、「リストの最初と最後の項目を、中間にある項目よりも覚えている心理的効果」のことです。
    系列位置効果には、“初頭効果”と“新近性効果”が関連しています。
    “初頭効果”とは「最初に起こることは、次に来ることに影響を与えるため最も重要であるという想定のもと、リストの最初にある情報をより記憶しているという傾向」を指します。
    “新近性効果”はその逆で、「リストの最後にある情報をより重要視して記憶する傾向」のことを指します。この2つを組み合せたものが系列位置効果です。
    この効果を応用した例としては、たとえばコンテンツの最初と最後にそのコンテンツ内容の概説を配置して、ユーザーが内容を大まかに理解し記憶しやすくするといった方法があります。

    認知心理学を用いた3つのサイト改善事例

    2章でご説明した認知心理学の原理の中から3つ、実際の事例と併せて詳しく解説します。

    色彩心理学×デザイン

    2-2で述べたように、色はユーザーの印象の最大90%に影響します。

    Webサイトにおいては、製品・サービスや企業・ブランドの印象など、応用できる範囲は幅広く、ときには他社との差別化まで担う要因となり得ます。それほど色は人間の印象に影響を与えるものなのです。

    今回は、そんな色彩心理学のデザインに関連した事例をご紹介します。

    色が人間に与える印象はさまざまで、使われる場所や、一緒に使われる色によっても変わります。

    Color Emotion Guide
    図4:Color Emotion Guide

    出典:The Logo Company

    下記に、色の組みあわせを変えた2つのバナーがあります。それぞれのバナーにどのような印象を持つでしょうか?
    内容は同じですが、使われる色が違うだけで印象ががらっと変わるのではないでしょうか。
    1のバナーを見たユーザーは、落ち着いた色合いから「このシステムは高性能そうだからビジネス向けだろうか?」といった印象を抱く可能性があります。
    また、2のバナーを見たユーザーは、明るく爽やかな色味から「この製品は初心者向けで使いやすそう」と感じるかもしれません。
    製品・サービスに合った色を選択していくことは、ユーザーに製品・サービスに合った印象を与えるために大切になります。

    色の心理学の効果で、色合いが違うだけでもユーザーに与える印象が変わる
    図5:色の心理学の効果で、色合いが違うだけでもユーザーに与える印象が変わる

    次に、ページデザインの中でも重要な要素のひとつであるコンバージョンボタンについて、よく引用されるわかりやすい事例をご紹介します。
    下記のサイトでは、元々緑だったボタンを赤に変えると、コンバージョンが21%も増加しました。
    ポイントは「赤がコンバージョンを増加させる色である」ということではなく、「元々サイトのメインカラーが緑で、コンバージョンボタンも緑であったため埋もれてしまっていた」ということです。緑の補色である赤に変更したことで、他の要素とコントラストが生まれたのです。
    このように、色は人間が受ける印象だけでなく、何かに注意を向けたいときにも効果をもたらします。

    コンバージョンボタンの色に関するA/Bテスト(緑と赤の違いについて)
    図6:コンバージョンボタンの色に関するA/Bテスト(緑と赤の違いについて)

    出典:HubSpot

    色彩心理学では、「コンバージョンボタンはこの色が一番良い」「自社のバナーに使用するならこの色が一番良い」などの答えはひとつに絞ることはできません。
    何故なら、色が人間に与える影響は確かに存在しますが、それはブランドカラーやデザイン、ターゲットユーザーによって変わるからです。
    しかしその中で、ユーザーが企業や製品・サービスに抱く印象とデザインに使われる色がマッチしたときに、色は大きな効果を発揮するのです。

    認知バイアス×製品・サービスページ

    自社製品やサービスをオウンドメディアで紹介するときには、なるべく魅力的で信頼できるものであるように見せたいのではないかと思います。
    そのように製品やサービスに好印象を持ってもらいたいとき、ユーザーのバイアスが助けになるかもしれません。

    バンドワゴン効果×顧客の声

    2-2でも簡単にご紹介しましたが、バンドワゴン効果とは、他の人が何かをしているという理由だけで自分もそれを行う傾向があることを指します。

    ① ユーザーの声(レビュー)を掲載する

    消費者の82%は購入を決定する前にレビューを読み、そのレビューの内容が購入決定に影響すると答えたユーザーは93%に上るという調査

    があります。この調査からわかるように、レビューは購入や成約に非常に大きな影響を及ぼすのです。
    製品・サービスページには、ユーザーの声を積極的に掲載するべきであるということは明らかです。

    ② 成約数や販売数、もしくは顧客の企業のロゴを掲載する

    これは、信頼性を表すのに有効な方法です。「これだけ人気がある製品なのか」「こんな企業もこの製品・サービスを使用しているのか」という情報は、ユーザーにとって時には製品仕様よりも購入の意欲を高める要因になります。

    HubSpotでは顧客数とロゴを大きく掲載している
    図7:HubSpotでは顧客数とロゴを大きく掲載している

    内集団バイアス×コンテンツ

    ユーザーのインタビューを掲載したり、アンケート結果のような定量データを掲載したりするのも有効です。
    そんなときのポイントのひとつに、内集団バイアスの活用があります。

    内集団バイアスとは、「何かを判断したり、行動したりするときに、自分が所属する以外の集団よりも、自分が所属する集団に関する情報を肯定的に捉える」という傾向のことで、こちらも認知バイアスのひとつです。

    ユーザーの声を紹介するときには、ターゲットユーザーが所属する集団(年齢・性別・業種など)に絞って掲載すると、自分が所属するグループの他のユーザーの声に影響を受けやすくなります。

    また、コンテンツの文章も、ターゲットユーザーに合わせた口調にすると効果があるという調査があります。
    下記の2つのバナーを見比べてみてください。
    あなたはパソコンを買い替えようと考えている30代の男性だとします。その場合、どちらの製品が魅力的に見えるでしょうか?1の方が魅力的に感じませんか?

    キャッチコピーの口調が違うだけで、そのコピーが響くターゲットは変わる
    図8:キャッチコピーの口調が違うだけで、そのコピーが響くターゲットは変わる

    上記は極端な例ですが、このように自社のペルソナで設定したターゲットユーザーに合わせた文章にするのも、説得力を上げるひとつの方法になります。
    ペルソナの設定方法についてはこちらで詳しく解説しています。

    現状維持バイアス×無料トライアル

    「ここまで書かれていたことを全て実践しても、なぜか問い合わせが増えない」
    そんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

    そもそもユーザーは「新しい製品やサービスを購入・契約して損をしたくないから今のままでいいか」と考える傾向にあります。
    そしてもしすでに利用している製品がある場合には、それ以外の新しい製品に変更するよりも、今の製品のままでいたいと思う傾向が高いのです。
    このような傾向は現状維持バイアスによるものです。

    現状維持バイアスとは「人々は物事が現状のままであること、または現在と同じ状況が続くことを好む」という傾向を指します。何か決定しなければいけない場面になったとき、私たちは新しい選択肢よりも現状維持を選びがちです。たとえば、行きつけのレストランでメニューを選んでいるとき、食べたことのない料理を試して失敗するのを避けるために、ついいつも頼んでいるメニューを注文してしまうことはありませんか?
    ポイントは、新しい選択肢を選ぶことでコストが削減されたり、利益がもたらされたりするとしても、ときに現状のままでいることを選ぶことがあるということです。
    製品やサービスがどれだけ高品質で素晴らしいものであったとしても、このようなバイアスによってお問い合わせされないということがあり得るのです。

    そんな現状維持バイアスを逆に利用して、製品・サービスの魅力を伝える方法があります。
    それは 「ユーザーに対して無料のプレゼントを贈ること」です。

    この方法をより強固にする研究に、“損失回避”と“保有効果”という行動経済学とも関連する概念があります。
    “損失回避”とは、「何かを選択するときに、自分がどのような利益を得られるかよりも、自分がすでに手に入れたもの(製品・サービスはもちろん、地位や名誉なども含まれます)を失う可能性の方が際立って感じられること」を言います。
    また“保有効果”とは、「自分がすでに所有しているものについて、その市場価値よりも高く、しばしば非合理的に評価してしまうというバイアス」のことです。行動経済学者のダニエル・カーネマンによる実験で、グループAの学生にはマグカップを無料でプレゼントし、Bグループには何もプレゼントしないという状況で、Aグループには「いくらならこのマグカップを売るか」、Bグループには「いくらならこのマグカップを買うか」と質問しました。すると、同じマグカップであるにも関わらず、マグカップを無料でもらっていたAグループが付けた値段は、もらわなかったBグループの付けた値段より2倍以上高い結果となりました。このように、私たちは自分がすでに所有しているものについては実際よりも高い評価をしてしまう傾向にあるのです。

    保有効果と損失回避によって今の状態のままでいたいと感じる現状維持バイアスの例
    図9:保有効果と損失回避によって今の状態のままでいたいと感じる現状維持バイアスの例

    これまでご紹介した例を製品やサービスに置き換えると、「無料トライアル・無料クーポン・無料で提供されるお役立ち資料などを試したユーザーは、一度所有した製品・サービスや情報を高く評価する傾向にあり、結果その製品・サービスを選びやすくなる」ということがわかります。

    現状維持バイアスを製品やサービスの魅力を伝えるために応用するイメージ
    図10:現状維持バイアスを製品やサービスの魅力を伝えるために応用するイメージ

    製品やサービスは十分魅力的なはずなのになぜかその魅力が伝わらないと感じるときには、まずはユーザーに無料でプレゼントを贈り、製品やサービスを試してもらうのもひとつの手かもしれません。

    ヒックの法則・認知的負荷×お問い合わせフォーム

    お問い合わせフォームで、入力を面倒に感じたことのある方は多いのではないでしょうか。
    自社サイトのお問い合わせフォームで、それと同じことをユーザーに強要すべきではありません。

    人間の処理能力には限界があり、情報量や選択肢の数が増えるほどパフォーマンスが低下することは2-2のヒックの法則、認知的負荷でご紹介しました。

    ここで面白い例をひとつご紹介したいと思います。

    祖父母の「インターフェース」を簡素化するために加工されたテレビのリモコン
    図11:祖父母の「インターフェース」を簡素化するために加工されたテレビのリモコン

    出典:The Psychology of Design

    これは個人的な見解ですが、一人一個は購入してから一度も押したことのないリモコンのボタンがあるのではないでしょうか。
    悲しいことですが、ユーザーの利便性を考えて作られたリモコンであっても、人によっては認知的負荷を生じさせる要因になります。

    それと対照的なのが、Apple TVのリモコンです。
    絶対に必要なものだけにリモコンのボタンを簡素化した結果、認知的負荷が大幅に軽減されます。
    複雑さをTVインターフェース自体に移すことにより、情報を効果的に整理し、メニュー内で段階的に開示することができるようになったのです。

    Apple TVリモコンは必要なものだけにボタンを簡素化することで認知しやすい
    図12:Apple TVリモコンは必要なものだけにボタンを簡素化することで認知しやすい

    「情報量や選択肢が多い方が便利なわけではない」というのは、認知心理学の重要な教えです。
    それを踏まえて、お問い合わせフォームの改善事例をご紹介したいと思います。

    項目数やステップ数が違う2つのフォームの例
    図13:項目数やステップ数が違う2つのフォームの例

    例として、上記にA・B、2種類のフォームがあります。
    明らかにAのフォームは情報量も選択肢も多く、送信完了まで辿りつけそうにありません。

    ユーザーの認知的負荷を最小限に留めるためには、まず入力項目の削減から取り掛かるべきです。
    QUICKSPROUTの調査では、入力項目を3つだけにした場合はCVRが25%に、最大5つの項目の場合は20%、6つ以上の項目の場合には15%と、入力項目が増えるほどCVRが減少することがわかっています。

    入力項目が3つと6つ以上のときではCVRが約10%変わる
    図14:入力項目が3つと6つ以上のときではCVRが約10%変わる

    出典:QUICKSPROUT

    1ページの情報量を減らすこともユーザーに入力の手間をなるべく感じさせないようにするには有効です。
    Aのように、「現在どのくらい入力が進んでいるか」といった表示もない場合には、1ページの情報量が多いほどユーザーはフラストレーションを感じ、離脱する可能性が高くなります。
    入力項目を減らすことが難しく、どうしても1ページに収まらない場合には、いくつかのステップに分けて、その分1ページの情報を少なくする方が情報を段階的に開示できるため、ユーザーに負荷をかけにくいといえます。

    2-1でご紹介した“チャンキング”はここでも活用できます。
    情報をいくつかのまとまりとして見せることで、ユーザーの処理能力の容量をなるべく圧迫せずに入力してもらうことができるのです。

    認知的負荷が高いタスクは、学習曲線が急になるため時間がかかり、複雑であるため、ユーザーはフラストレーションを感じます。それとは逆に、最小限の認知的負荷でのタスクは、シンプルで明確で、すぐに完了します。

    お問い合わせフォームはコンバージョンの「最後の砦」となる重要なページです。
    離脱をなるべく減らすためには、「ユーザーの認知的負荷を減らす」ことが解決策のひとつです。

    ここまで、認知心理学を活用してサイトを改善する方法について、事例を交えてご説明いたしました。
    冒頭でも述べましたが、オウンドメディアの改善のためには、ユーザーを知ることが一番大切です。
    ユーザーの求めるコンテンツを、適切なUIで、適度な情報量で掲載する必要があります。

    今回は認知心理学の面からご紹介いたしましたが、マーケティングの側面から解説している記事もございますので併せてご参照ください。
    【テンプレート付き】コンテンツ戦略におけるコンテンツマップ作成法

    また、BtoBマーケティング施策を成功させるためにもユーザーの理解は重要となります。
    マーケティング講座では、BtoBマーケティングについての講座を5回に分けて開催しており、最終的にはターゲットユーザーの理解に不可欠なカスタマージャーニーマップをワークショップで完成させます。
    第1回は無料で実施していますので、詳しい内容につきましては下記から資料をダウンロードください。

  • 【テンプレート付き】コンテンツ戦略におけるコンテンツマップ作成法

    【テンプレート付き】コンテンツ戦略におけるコンテンツマップ作成法

    「オウンドメディアへの集客は実現したのに、CV(コンバージョン)には至らない」
    こんな悩みを抱えたマーケティング担当者は多いのではないでしょうか。
    こちらの記事でも触れましたが、このような場合の多くが、コンテンツ戦略に問題があります。

    コンテンツ戦略の中で検討していくべき項目は、コンテンツマップの作成・内部リンクの構造化を含むSEO・運用体制の構築など、多岐にわたります。今回は、これらのタスクの中から、コンテンツ戦略の肝となるコンテンツマップの作成法について解説していきます。

    コンテンツマーケティングにおけるコンテンツマッピングとは

    コンテンツマッピングとは

    コンテンツマッピングとは、

    カスタマージャーニーマップの各段階に全てのコンテンツを結びつけ、戦略的にCVを達成するための道筋を視覚化していく作業のこと。この作業によって、カスタマージャーニーマップの各段階で、それぞれどんなコンテンツが必要であるかが示されたコンテンツマップが完成します。

    コンテンツマップが完成すれば、限られたリソースの中で効率的に、適切なコンテンツ作りができるようになります。

    コンテンツマップの中には、導線設計だけを目的に作られたものも数多く存在しますが、実際に潜在顧客をCVまで導くためには、導線設計のほかに、購買フローも併せて検討していく必要があります。そのため本記事では、双方の視点からコンテンツマップを完成させるためのワークフローとテンプレートをご提供していきます。

    コンテンツマップを作成すべき3つの理由

    顧客を購買フローに誘導することができる

    購買フローに沿ったコンテンツプランを策定

    コンテンツマーケティングにとって最も重要なことは、潜在顧客を購買フローに誘導し、CVまで導くことです。
    その役割を担うのが、コンテンツです。しかし、購買フローの各段階に対応したコンテンツが存在しなければ(もしくは機能していなければ)どうなるでしょうか。頂上への道が用意されていない登山のようなものです。
    そうなってしまうことを回避するために、コンテンツマップを使って、有効なコンテンツプランを策定します。

    全てのコンテンツを把握した上で、効率的にコンテンツを追加・改善することができる

    コンテンツマッピングを行うことによって、既存コンテンツを俯瞰的に把握し、評価することが可能になります。

    コンテンツマーケティングを実施していると、「コンテンツを定期的に、数多く発信すべき」というノウハウを目にしたことがある人は多いでしょう。その指摘は間違いではありません。しかしコンテンツは、ただ多ければ多いほど良いというわけでもありません。やみくもにコンテンツを追加するだけでは、関連性の低い、目的を持たないコンテンツばかりが増えていくことにもなりかねません。
    限られたリソースの中で、効率的に有効なコンテンツ制作を行うためには、まずは既存コンテンツの精査を行う必要があります。その上で優先度順に、不足しているコンテンツの追加や、既存コンテンツの見直しを行うことで、全体最適化がなされたコンテンツ提供が行えるのです。

    チーム内での戦略共有と成果の振り返りが可能になる

    コンテンツ制作を行う際は、チームで分担して行うことが多いのではないでしょうか。
    しかし、個々の担当者がそれぞれに自分の得意分野のコンテンツを用意する方式では、一貫性のないコンテンツ群が出来上がってしまう恐れがあります。こちらの記事でも解説しましたが、コンテンツマーケティングを成功させるための重要なポイントは、一貫性のある有益なコンテンツを配信することです。
    そのため、アジャイル的にコンテンツを作成し改善を繰り返すためには、コンテンツプランの共有が必須となります。

    また、コンテンツマップが存在していれば、成果の振り返りの際にも、戦略立案当初の、各コンテンツの役割をベースに成果を測ることができます。
    例えば、比較検討段階の顧客に向けて作成したコンテンツが、いくらSEOからの流入が多かったとしても、潜在顧客しか獲得できておらず、さらにCVへと導くことができていなければ、そのコンテンツは比較検討段階の顧客には全く響いていない可能性があります。そのコンテンツが持つ、本来の役割を果たせていなければ、ゴールへの道が閉ざされていることと同様です。
    このように、コンテンツマップがあれば、購買フローに基づいた成果の振り返りと改善が可能になります。

    コンテンツマップを作成する前に必要な準備とは

    実際にコンテンツマッピングを行うためには、事前に決定しておくべき事項が3つ存在します。

    こちらの記事でご紹介した「コンテンツマーケティング フレームワーク」の中で、

    の3点を事前に決定する必要があります。
    これらの準備が整ったら、次章の手順を参考に早速コンテンツマップを作成していきましょう。

    コンテンツマップ作成のためのテンプレートをご提供しております。下記からダウンロードしていただきご確認ください。

    コンテンツマップ作成のための5 STEP

    コンテンツマップ サンプル

    <STEP1>カスタマージャーニーマップの各段階で、どのようなコンテンツが効果的かを検討する

    まずは、カスタマージャーニーマップの各段階のユーザーがどのようなコンテンツを求めているかを検討し、定義していきます。例えば、購入を目的として、製品比較を行っている顧客に対しては、製品比較や無料トライアルコンテンツが必要でしょう。また購入後には、使い方ガイドやサポート用のチャットボットなどが求められることが多いでしょう。
    このように、全ての段階ごとに、どんなコンテンツや機能が求められているか、あるべき姿を議論し、リストアップしていきます。ここでリストアップしたコンテンツは、カスタマージャーニーマップに追記をしておくと良いでしょう。

    <STEP2>既存コンテンツの整理と分析(コンテンツリストの作成)

    次に、全ての既存コンテンツをリスト化します。

    その際に必要な項目は以下です。

    • タイトル
    • URL
    • 更新日
    • コンテンツ種類(ブログ・動画・メール・ホワイトペーパーなど)
    • コンテンツ内容の分類(製品カテゴリやブログテーマなどで分類する)
    • カスタマージャーニーの段階(潜在顧客向け・比較検討向けなど)
    • CVポイント(問い合わせ完了・資料DL・購入など…中間CVを含むCVポイントを記載する)
    • 現状のパフォーマンス(オーガニック流入数・月間セッション数・CV数など)

    ここで作成したコンテンツリストは、随時更新し最新状態を保つようにしましょう。そうすることで、自社コンテンツ全てを網羅できるカタログとなるだけでなく、成果の振り返りの際にも役立てることができます。

    <STEP3>既存コンテンツをカスタマージャーニーマップの各段階に分類していく

    コンテンツをカスタマージャーニーマップの各段階に分類

    STEP2でリスト化した既存コンテンツを、カスタマージャーニーマップの段階ごとにマッピング(分類)していきます。その際のポイントは、現時点でコンテンツの質が低く、成果が出せていないものはマッピングの対象から外すことです。
    マッピング対象から除外したコンテンツは、別途、改善が必要なコンテンツリストとしてメモをしておきましょう。

    <STEP4>コンテンツギャップの特定

    STEP1で定義したあるべき姿と、STEP3で分類した実際のコンテンツの状態を比較し、理想と現実のギャップを見つけていきます。
    「カスタマージャーニーマップのすべての段階で、適切なコンテンツが整備されていますか?」 この点に注目しながら、新しく作成すべきコンテンツを見つけていきます。

    また、新たに作成しなくても、既存コンテンツの中でうまく機能していないコンテンツを改善することでギャップを埋めることができる場合もあります。その場合は、「改善すべきポイントがどこか」を特定していきます。

    <STEP5>ユーザー導線×カスタマージャーニーマップを視覚化する

    最終的に、コンテンツマップを作成しますが、その際に対象となるコンテンツは以下です。

    • 既存コンテンツ(パフォーマンスが良いもの)
    • 既存コンテンツ(現状パフォーマンスが悪いが、改善ポイントが明確になったもの)
    • 新規作成コンテンツ

    既存コンテンツの中で、パフォーマンスが悪く、改善点が見つからなかったコンテンツに関しては対象外とします。
    コンテンツマーケティングでは、「全ての購買フローをカバーすること」「CVまでの導線整備を行うこと」の両方が必要です。そのため、それらが視覚的に確認できる形でコンテンツマップを作成していきます。

    コンテンツマップ作成のためのテンプレートをご提供しております。下記からダウンロードしていただきご確認ください。

    まとめ

    冒頭でもお話ししましたが、コンテンツマップの作成は、コンテンツ戦略の肝となる重要なタスクです。
    コンテンツマップは、顧客を理解し、効率的に有益なコンテンツを提供するために役立ちますが、「一度作成したら終わり」ではありません。顧客の求めるコンテンツは日々変化します。そのため、定期的にパフォーマンスのチェックと、カスタマージャーニーの中で各コンテンツが当初の目的通りに機能しているかどうかの振り返りが必要です。

    コンテンツマップが完成したら、次はサイト構成の検討や内部リンク施策の検討が必要になります。これらの工程を経て、潜在顧客を教育し、見込み顧客に育成していくフローが完成します。その際のポイントは、1つ1つのコンテンツ内容だけに注目するのではなく、全体として最適化された構成になっているかどうかにも留意することです。

    また、運用体制の確立も非常に重要なタスクです。コンテンツマーケティングは長期的な運用が前提となるため、外部リソースを利用することも含め、チームで無理のない運用体制を確立し、継続していくことが重要です。 その際にも、コンテンツマップやコンテンツリストがあることで、運用の指針になるはずです。

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